ポストの差し出し口はなぜ2つ?
イギリスのポストにはいろいろな形がありますが、色は赤で統一 |
STAMPED MAIL
FRANKED MAIL
stampは「切手」という名詞のほかに「切手を貼る」という動詞にもなるので、stamped mailは「切手を貼った郵便」ということですね。それでは、frankedは……? これは「料金別納郵便」のこと。別納郵便を出したい人はRoyal Mail(イギリスの郵便局。王立です!)に支払いをする一方で、自分たちで封筒に印を押し、街角のポストのFRANKED MAILという差出口に出せばいいそうです。
ちなみに、イギリスのポストはみな、作られたときの王・女王の紋章を印字するのが決まりになっているそうで、大英博物館の近くで見かけたこのポストには、「E, R, VII」の文字が。これは「エドワード7世の治世(reign)」ということで、エドワード7世と言えばヴィクトリア女王の息子にして今のエリザベス女王のおじいさん、王であったのは今から100年も前のこと。このポストは約100年、ここに立っているのですね。やっぱりイギリスってすごいです……。
それではこのほか、ロンドンの街角で見かけた英語を簡単にご紹介しておきます。
OFFICES TO LET
「貸事務所あります」ということ。このletは「(不動産を)貸す」という動詞で、アメリカならrentを使うかもしれません。
NOT IN SERVICE
文字通りには「サービスをしていません」ですが、これは電車やバスが「回送中」ということ。この表示を掲げた無人のバスが走っていたりします。
ENGINEERING WORKS
ロンドン名物(?)の1つ。電車や地下鉄でこの言葉を見たり聞いたりしたら、「さては運休?!」と思わなければなりません。日本語で言えば「工事中」といったところでしょうか。地下鉄では週末にこのENGINEERING WORKSが行われることが多いようで、「東京の銀座線の一部が土日の間ずっと動かない」に等しいことがよく起こったりするのです。これが本当に東京だったら、大混乱ですね!
【関連記事】