フランス語/フランス語アーカイブ

フラ語との危険な「関係」にサヨナラする!(2ページ目)

フランス語を学ぶ際に忘れてはならない規則リエゾン(連音)。綴り字と音の関係を中心に、リエゾンの正しい発音をお勉強しましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

アルファベットから連想できる音でいいの?

miano
ヨン様演じる『スキャンダル』
原作はラクロの『危険な関係』
それでは、先ほどの復習からはじめましょう。今度はすべてフランス語でやってみます。次の語を発音してみてください。

1.petit(プチ)+ enfant(アンファン/子供)= ?

正解は、petit enfant(プチタンファン)。カンタンですね。この例のようにconsonne finale muetteが「t」で、リエゾンによって発生する音が「タ行」である場合には、ローマ字から比較的簡単にその音を連想することができます。では、次の場合はどうでしょう?

2.grand(グラン/大きな)+ arbre(アルブル/木)= ?

正解は、grand arbre(グランルブル/大きな木)です。おそらく、「グランルブル」と思われた方が多いのではないでしょうか?このようにリエゾンの中には、ローマ字感覚で行ってしまうと間違ってしまうものが結構あります。以下に、ローマ字からは連想しにくい音を発生するリエゾンのalphabets(アルファベ/アルファベット)と音の関係をリストで示しておきますのでご確認ください。

  • -d = [t] : grand appartement(グランパルトマン/大きなアパルトマン)
  • -g = [k] : long entretien(ロンカントルティアン/長い会議)
  • -f = [v]: neuf ans (ヌァン/9歳)
  • -x = [z] : deux euros(ドゥーロ/2ユーロ)
  • -s = [z] : mes amis(メミ/私の友人たち)

    上記の規則はフランス語で時刻を言う場合にも多用されますので、まずはきちんと時刻の発音練習をするのもいいでしょう。今回は音の変化にしぼってリエゾンの説明をしてきましたが、リエゾンには、必ずリエゾンされる箇所、または絶対にしてはならない箇所が存在します。この規則に関しましては、記事『 フラ語の「リエゾン」ではもう悩まない!』にてご説明いたしますのでもうしばらくお待ちくださいね。
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