アルファベットから連想できる音でいいの?
ヨン様演じる『スキャンダル』 原作はラクロの『危険な関係』 |
1.petit(プチ)+ enfant(アンファン/子供)= ?
正解は、petit enfant(プチタンファン)。カンタンですね。この例のようにconsonne finale muetteが「t」で、リエゾンによって発生する音が「タ行」である場合には、ローマ字から比較的簡単にその音を連想することができます。では、次の場合はどうでしょう?
2.grand(グラン/大きな)+ arbre(アルブル/木)= ?
正解は、grand arbre(グランタルブル/大きな木)です。おそらく、「グランダルブル」と思われた方が多いのではないでしょうか?このようにリエゾンの中には、ローマ字感覚で行ってしまうと間違ってしまうものが結構あります。以下に、ローマ字からは連想しにくい音を発生するリエゾンのalphabets(アルファベ/アルファベット)と音の関係をリストで示しておきますのでご確認ください。
- -d = [t] : grand appartement(グランタパルトマン/大きなアパルトマン)
- -g = [k] : long entretien(ロンカントルティアン/長い会議)
- -f = [v]: neuf ans (ヌヴァン/9歳)
- -x = [z] : deux euros(ドゥズーロ/2ユーロ)
- -s = [z] : mes amis(メザミ/私の友人たち)
上記の規則はフランス語で時刻を言う場合にも多用されますので、まずはきちんと時刻の発音練習をするのもいいでしょう。今回は音の変化にしぼってリエゾンの説明をしてきましたが、リエゾンには、必ずリエゾンされる箇所、または絶対にしてはならない箇所が存在します。この規則に関しましては、記事『 フラ語の「リエゾン」ではもう悩まない!』にてご説明いたしますのでもうしばらくお待ちくださいね。