備前焼(岡山県)
備前焼は、釉薬も絵付けもしませんが、窯の中で焼き物の表面を、炎、熱、灰、ワラ、煙などの作用で変化させます。これを窯変(ようへん)と言い、備前焼の特長となっています。今回ご紹介する器の文様は緋すき(ひだすき)と呼ばれます。白色あるいは薄茶色の素地に、器をワラでところどころしばったり、ワラを器にはさんだり、巻いたりして、窯で焼き、わらの焼けたあとに偶然できる文様です。備前焼を代表する文様です。備前焼の食器は、「水化粧」とも言い、使う前に水につけて使うと見た目も美しいばかりではなく、料理によるしみも付きにくくなり、きれいに使うことが出来ます。使い終わった後は、丁寧に洗い、よく乾燥させます。