家事の3ナイ状態にある人を動かすには
家事はノウハウより「きっかけ」にどう気づくかが大切なのです |
ただし、「共有」がうまくいくためには、一つの大きな条件があります。それが
「きっかけ」の共有
です。家事はノウハウが多く語られがちですが、日常の中で家事を成立させているのは、方法論ではなく「きっかけ」です。汚れたから掃除をする。時間が来たから食事を作る。ゴミがたまったから捨てる。その「きっかけ」に気づかない限り、家事は遂行されません。
彼が家事を手伝ってくれない、と悩む人の多くは、相手がこの「きっかけ」に気づかず、その「きっかけ」を自分自身の問題として捉えていないことがほとんどです。つまり、そこにある家事そのものに、気づかない、関心がない、興味もない、という状態です。
こうした「3ナイ状態」の人に、「分担」という課題を用意しても、長続きしません。それはあくまで外から与えられた興味のない課題であり、直接的に利害関係が発生しないパートナーとの間では、やがて反故にされがちです。
こうした人を家事に巻き込むには、「きっかけ」そのものを共有する作戦が効果的です。それが道具の導入です。
3ナイ状態の人を動かすには、道具を導入してみることが、意外な効果を生むことがあります。あれこれ言っても、どんなに分担を決めても動かなかった人が、道具ひとつで動くようになるのです。ポイントは「共犯関係を結ぶ」です。次のページで詳しくお話していきましょう。
→次のページへ