時短生活/片付けを時短するコツ

片付け脳を作るための第一歩(2ページ目)

「片付け脳のない人」が家全体を片付けていくためのちょっとしたコツ。ポイントは「小さなスペースを一回に一箇所」と「からっぽ→分類→戻す」のプロセス。さあ、実際に試してみましょう!

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

片付け脳を作るための第一歩 「からっぽ→分類→戻す」を実践してみよう!

まずは課題、引き出しひとつからはじめましょう
まずは課題、引き出しひとつからはじめましょう
ステップ1:片付ける場所一箇所だけを決めて、別の場所に移動させる
初級でもお伝えした「ピンポイントの一箇所だけを、短時間で片付ける」のルールを、部屋全体の片づけにも適応させましょう。一度に部屋全体を見渡さず、小さな場所一箇所だけを片付けると決めます。

今回は写真にあるように、ガイド宅の文具引き出しをひとつ片付けてみます。片付けていたつもりでも、日常で使っていると中身はどんどん乱雑になってしまいました。引き出しやたんすのように出して移動できるものは、スペースが十分に取れる別の場所に移動させます。今回は、仕事机の上に置いてみます。床の上でもかまいませんが、姿勢を楽に保てる場所を選んで。

決めたスペースの中身をからっぽにします。中で移動させるのではなく、一度全部外に出して荷物の全体を把握することが大事なんです
決めたスペースの中身をからっぽにします。中で移動させるのではなく、一度全部外に出して荷物の全体を把握することが大事なんです
ステップ2:決めたスペースをからっぽにする
次に決めたスペースの中身を全部外に出します。引き出しやボックスの中で移動させないで、一度荷物を全部収納場所から出してからっぽにすることがとても大事。このプロセスにはこんな効果があるので大切です。

・入っている荷物の量と中身が把握できる
・入っている荷物の分類を広い場所でできる
・収納スペースの大きさが把握できる
・収納スペースをそうじできる

荷物は出しながら、ある程度の分類をして山を作っていきます。写真では「ペンの山」「付箋の山」「クリップの山」「セロテープの山」などができていますね。おおまかでいいので、きちんと分類しながら外に出していきましょう。

仕切りはゆるやかに、不用品を活用して移動しやすく収納します
仕切りはゆるやかに、不用品を活用して
ステップ3:仕切りには移動させやすい箱などを利用します
分類した山をみながら、整理して荷物を中に戻していきます。このとき、収納用品に懲りすぎないことも大事。引き出しの中にぴったり接着する仕切り板なども売られていますが、これをつけてしまうと、中の移動や掃除がしずらくなってしまいます。さらに「まずは収納用品を探しに行く」というプロセスを生んでしまい、片付け脳のない人は頭が混乱しがちです。

細かいものは写真のように、家にある箱や廃品などを利用して。このほうが、次の整理のときに取り出しやすく、管理しやすく、また惜しげなく捨てることもできるので、管理がしやすいのです。とりあえずは牛乳パックを切ったものでもOK。まずは整理をしてから、どうしても必要なものは、スペースを把握して収納用品を買いに行くようにしましょう。

また、引き出しや箱の中は、意外と汚れているものです。ほこりやごみを捨ててさっぱりさせましょう。

それぞれの山を、さらに3つの分類にして戻したら、終わりです
それぞれの山を、さらに3つの分類にして戻したら、終わりです
ステップ4:3つの分類をしながら元に戻して終わりです
さて、準備は整いました。用途別に分類された山をよく観察しましょう。ばらばらに入っていると気づきませんが、同じ種類のものを集めてみると「同じものがいっぱい」「古くてもう使わないかも」といったものが混じっているはずです。たとえば、写真ではセロテープの山が! しかもそのうち数本は古くなって変色していました。ボールペンも書けないものが混じっていました。このように、分類された同じ用途の山の中身は
1 引き続き使うもの
2 別の場所に移すもの
3 捨てるもの
の3つの判断をしながら、元に戻していきます。ガイド宅の引き出しの場合は

移動させるもの捨てるもの

左が2の「別の場所に移すもの」。手芸用のメジャーと方位磁石が混じっていました。これは手芸用品の入っているボックス、工具箱に放り込みます。右は何個もあったセロテープのうち、変色してもう使えなくなっているものや、ほとんど残っていないシールなど。こちらは惜しげなく捨てることにします。

物を整理するプロセスの中には、「分類・廃棄・移動・適用量の判断・サイズの判断」と一度に三次元的に脳を使う機会がとても多いのです。小さい場所の中にあるものを一度全部出して並べて分類し、山にして、その山ひとつだけを見て廃棄や移動を決める。このように判断のレンジを小さくしていくことが、片付けが苦手な人には向いています。

一箇所やったら終わりです。
一箇所やったら終わりです。
ステップ5:これで終わり!次はまた別の日に。
これで引き出しの整理は終わり。とっても気持ちよく整理された! と満足して、今日はこれでやめましょう。

整理整頓は、この作業の繰り返しです。また次の機会で別の場所に手をつければいいのです。とりあえず引き出しがきれいになった! という満足感を積み重ねましょう。
ガイド宅でステップ4で移動させたメジャーや方位磁石も、次の機会で入れた場所を片付ければ、ちゃんときれいになるんだと割り切ります。

今回の例で、量が多すぎたセロテープやペン類。できれば元に戻さず数を減らしたいけれど、捨てるのももったいないと思うものは、「ストックボックス」をひとつ用意して別の場所に置いておき、足りなくなったらそこから出して補充します。1年以上まったく補充されず減らなければ、「本当に必要なかった」と判断して捨てることもできるようになってきます。このように、物を減らしたり捨てるにはいくつかのステップを踏むことも大事。

このあたりのことについては、また改めてご紹介していきますね!

<参考サイト>
片付けられない人の5分処方箋シリーズ
初級編:食事の前、テーブルの上には何もない
中級編:朝、片付いた部屋で一日をはじめる!
上級編:からっぽ→3つの分類→戻すで家全体がすっきり

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