片付けが苦手な人へのコツ
片付けが苦手な人へ!ピンポイントで片付けるのがコツ
一箇所だけを時間を決めて片付けましょう
それでも、なんとか少しは部屋の中を改善したい、と考えるにはこの方法をオススメ。
ピンポイントの一箇所だけを、短時間で片付ける
片付けの能力がある人は、部屋を3次元で捉えて、物を「区別・分類・移動させる」といったプロセスを脳の中でシミュレーションできる人です。仮にこれを「片付け脳」と呼びましょう。こうした人は部屋全体の片づけができますが、「片付け脳」のない人は、この作業は苦難の技です。始めたとたん、頭のなかがごちゃごちゃになって、一向に物が片付かないまま、からだだけ疲労するという結果になりがちです。この「片付け脳」は訓練で伸びる場合もありますが、多くは生まれ持った個性であることも確か。ならば、自分の個性にあった方法で乗り切っていくほうが現実的だとガイドは考えます。
「片付け脳」ではないと思う人は、部屋全体を見渡すのをやめ、たった一箇所。ピンポイントの狭い場所だけを、一回に一度、時間を決めて片付けるのが最善の道です。
5分で片付く3つのステップ
まずはピンポイントを一箇所決めるところから |
まずは一番やりやすいピンポイントから。食事前5分の片付けタイムを作り、「ダイニングテーブルの上に何もない」ことを習慣にすることからはじめてみましょう。これは一人でやる必要はありません。ぜひ家族を巻き込んで。
まずテーブルの上にあるものをすべて別の場所に移動させます。この時、少しでも共通性のあるものは同じ場所にグループにして移動しましょう(本や雑誌、伝票やDM、お菓子などおおまかにまとめて置きます)。すると、いくつかの山ができるはずです。
この山は、床の上でもソファの上でも、棚の上でもこの時点ではかまいません。できれば日常生活に差し支えのない場所を確保できれば○。とにかく、「テーブルの上に何もない」ことを目指して。まずはこれで2、3日やってみて。
移動した山をみてから収納用品を用意します |
2、3日上記を続けたところで、はじめて収納用品を用意します。ポイントは、移動された物の山を見てから、収納用品を準備すること。「片付け脳」でない人にとって、物で山盛りのテーブルや部屋を見渡して、そこから必要とされる収納用品を推測して、形や数を決めるのはとてもハードルの高い作業です。「まず、収納用品を買ってから片付ける」と考えていると、なかなか片付けに着手できないことも。とりあえず、毎日小さな場所をピンポイントで小さく片付けて分類していき、その結果できた山を見て、必要と思われる収納用品を考えましょう。
書類の山が大量にあるようなら、それが収まる大き目のトレイを。伝票がたくさんあるようなら、サイズが小さめのボックスファイルなどを。おもちゃがたまるようなら、取っ手つきのかごなどを用意して、そこに入れていきましょう。
ここで用意する収納用品は、あくまでも「一時滞在用のホテル」です。細かく分類したり、ファイルで出し入れするなど手間のかかるものではなく、食事前の片付け時にポイポイと気軽に放り込める簡単な収納用品を用意するようにしてくださいね。
一回に一箇所だけ、収納用品の中身を片付けます |
最後に、こうして分類された収納用品の中身がいっぱいになってしまったら、整理していきます。ただし、これはあくまでも「片付ける元気のある日に、1回につきひとつだけ」ぐらいのペースで。
たとえば、おもちゃがいっぱいたまったかごは、子供部屋に移動させて中身をしまいます。このとき、しまう先の収納環境が整っていないようでしたら、上記のステップ1-2を再び繰り返して。
・まずはかごを空にする。このときにおおまかに分類して山をつくる
・その山を見て、必要な収納用品を用意して、納める
化粧品やお菓子、文具などがたまっているようでしたら、本来の収納場所に戻します。書類がいっぱいに溜まってしまったボックスは、一度空にして
・捨てていいものは思い切って捨てる(シュレッダーにかけるなど対策も考えて)
・保存する大切なものはファイルなどに移動させる
・移動先の環境が整っていないようなら、とりあえず大まかに分類して輪ゴムでとめる、いらない封筒に入れてまとめるなどして、またボックスに戻す
・上記の束を見て、必要な収納ファイルなどを用意していく
という作業工程を試してみてくださいね!
ステップ3の「分類して移動先を考えて整理する」作業は、片付け脳のない人にはとても苦痛を伴う作業になることも。あまり気負いすぎず、とりあえずボックスの中で山になっていれば、時系列をたどっていけば探せる……と、気楽に考えることも大切。ファイルへの移動は時間と余裕のあるときに、一回につきひとつだけぐらいの気持ちで取り組んでいきましょう!
大丈夫、それでもあなたのダイニングテーブルは「何もない状態」に片付いているのです。こうしたピンポイントの片付けが一箇所できるだけでも、毎日の気分は大きく変わってきます。
【関連記事】