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家事は女性のもの?
夫婦の家事分担については、ひと昔前まで「男は仕事、女は家事」という完全な役割分担がふつうでした。そのため年代が上になるほど「それが当然」という人が今も多いようです。では若い世代は違うのかというと、そうとも言い切れないのが共働きにはつらいところ。と結婚した妻は、新婚ホヤホヤのときから、まずは大まかに決め事~「時間のある方がやる」「週末は2人で協力・分担」など~を話し合っておかないとダメです。特に一人暮らし経験のない男性には「いつか気づいてくれる」ことを期待するほうが酷というものです。こちらの記事も参考にどうぞ>>マニフェスト婚で幸せ結婚生活夫の家事時間が微増。でも妻はその数倍
夫が家事をする時間についてはここ数年で増加傾向です。といっても、共働きで妻が毎日平均2時間、専業主婦で4時間半以上家事に費やしているのに対し、夫のほうは10年で6分増えて31分へという微妙な変化です。(参考:総務省統計局社会生活基本調査家事関連時間について)ここで女性の家事時間が少しだけ減っているという結果も出ているのですが、全自動洗濯乾燥機や食器洗い乾燥機の普及との関係が大きいようにも思えます。
パートタイム勤務だとより過酷
共働きの中でも、2人ともフルタイム勤務の家庭と片方がパート勤務の家庭では意識がちがいます。2人ともフルタイム勤務である家庭では、夫婦とも「家事は2人でするもの」と自覚している人が多く(が、それでも3割の人は全然やらないという数字も)、また上手に分担をしているという家庭では妻が強くリードをしている傾向があります。一方パートなど妻の勤務時間が短い家庭や専業主婦家庭では、男性だけでなく女性も「家事は妻のもの」という意識が強いので、家事の分担や自立が進まないケースが多いようです。もしかすると女性の側の意識改革が先に必要なのかもしれません。
分担より、まずは自立
世界の流れでは、家事は分担というより家族全員の自立をめざす傾向にあります。けれど日本は、分担も自立も際立って遅れています。(こちらの記事も参考にどうぞ)「分担」の前に、自分の服は自分で片付け、管理するとか、洗面所は使ったらサッと拭くなど、「最低限の自立」を家族全員が実践することのほうが、実現しやすく、大切だと思われます。自立の部分が進めば妻の負担はグンと減るはずですし、子どもが一人暮らしを始めても心配せずにすみます。
明るい兆し!
ここまでみていると家事の分担面では明るい未来はないのかという雰囲気になってきますが、そうとはいえません。共働き男性を中心に、お料理やお掃除など家事を「クリエイティブだと感じる」と 答える人が増えているので、先行きは悪くなさそうです。家事は家族で楽しむもの。それを忘れずに、協力体制を上手に作っていきましょう!次回は分担の極意をご紹介します。
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