共働きの財産も大輪の花のように育てるにはコツがあるのです |
資産を減らさないライフプラン
年末年始は家計管理の方法を見直すよい時期です。「共働きの家計」シリーズ前編では、共働きの長所や短所をふまえた家計管理のコツを勉強しました。後編は、財産をつくるための賢いマネープランについて。前編と同じくファイナンシャルプランナーの伊藤正子さんに伺います。【INDEX】
(1)共働きのライフプラニングの注意点
(2)住宅ローンについて
(3)生命保険と老後の保障
(4)豊かに暮らす資産管理術
ライフプランをたてる
伊藤さんによれば「財産を形成していくには、ある程度長いスパンの将来の予定をたて、計画をたてることが必要です」とのこと。これを「ライフプランをたてる」といいます。ライフプランをたてる際にも、共働きならではの注意点があるそうです。
妻の収入は固定的に考えない
---共働きのライフプランをたてる際の注意点とはどのようなものでしょう?「共働き夫婦の場合、特に気をつけるべき点は、『妻がいつまで働くか』ということ。もちろん、出産・育児を経てもずっと仕事を続けていくつもりの方が多いと思いますが、皆がそうできるとは限らないということを肝に銘じるべきです。
特に、子どもが病気がちだったり親の介護の問題がでてきたりすると、フルでは働けない事態も十分起こりうることです。当然リストラの可能性もあります。
そこで一番気をつける点は、『妻がいつまでも今のままのペースで働き続ける』という前提でライフプランを立てないほうがいい、ということ。将来的には収入がダウン、あるいはなくなる、という可能性をよくよく考えることです」。
---男女を問わず雇用が不安定な時代ですが、女性には特にまだまだ多くのハードルがあることを常に念頭にいれておかなければいけませんね。さて今度は、妻の収入が減ることで起こる問題点について伺います。まずは住宅ローンにおける問題です!>>>次ページ