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上手な家事分担が愛し、愛される理由(2ページ目)

家事を夫婦で上手にこなしている素敵な共働き夫婦には、いくつかの共通点があります。愛し、愛されながら年をかさねる彼や彼女の意見を交えながら、上手な家事分担の秘訣をさぐってまいりましょう。

執筆者:毎田 祥子

プライド高き夫を育てるのは妻のウデ

「夫に気づいてほしい」はムリな願い

いきなりの悲しいお知らせ!?ですが、よく妻がいう「言わなくても家事を手伝ってほしい」という願い。残念ながら、これはあきらめましょう。

共働きの家事サイトで以前、男女別に行った「あなたの一票」“共働きでも男性は自主的には家事しないと思う?”では「そのとおりだと思う」と答えた割合は妻が83%、夫も約70%。

「そう思う」と答えた人にもう少し詳しく聞いてみたところ、
「オトコもオンナも『是非自分が家事したい!』なんて思っていないと思う(30代3人家族 結婚4年)」
「そういう生き物だ(20代後半3人家族 結婚3年・妻は専業主婦)」などでした。

妻の戦略(1)~キッチンは女性の城という意識を捨てる~

現状データからは、それでもやらねばならない女性とはちょっと違う空気が漂います。でも、男性ばかりを責めるのはちょっと酷。

「家事は女性のもの」という教え?は今も脈々と続いていて、女性にもその意識が少なからずあります。しかも日本の会社組織はまだまだ男性社会。「男が家事のために早く帰ったり休んだりするなど、けしからん」が主流です。

「家事をすることに抵抗があるか?」を聞いてみたところ、共働き男性の多くは「まったくない」と答え、専業主婦家庭の男性は「ある」「少しある」との答え。

ですが、実際のところ男性は、家事を担当するというよりは「協力する」「手伝う」という意識の人が多く、殆どのケースで家事分担はやっぱり、「夫育て」ということになるのです。

妻も、「キッチンは女性の城」「女性なのだから家事ができないなんていえない」などの意識を捨てることからはじめないと、分担は失敗しがちです。


妻の戦略(2)~全体図は妻の頭のなかに。夫には具体的に伝える

ケンカせず上手に家事分担をすすめているご家庭は、必ずといっていいほど、妻が段取り上手です。そのコツは、

  • 情報を共有


  • 食器や調理器具、食材などキッチンの様子や、ハンカチやタオルの場所、予備のトイレットペーパーやシャンプーの場所など、全ての生活雑貨は家族全員の共有です。「母が知っていればいい」ではなく、「常にみんなが知ってるように」がキホン。これがわからないと他人の家にいるのと一緒で、家事しようにも手が出ないもの。場所替えするときも、お知らせをお忘れなく。


  • 仕事を細切れにして分担を段取り


  • 「洗濯」「掃除」など大きなくくりで家事を分担すると、失敗のもと。家事分担の達人はたいがい、ワークシェアリングが得意です。洗濯なら「洗う」「取り込む」「各自に分ける」「たたむ」「しまう」に5分割。そうしておいて、最低でも「たたむ」「しまう」は「はい、自分でやってね♪」と、もっていきます。


    じつはこれらは「生活の自立」の範囲内。家事以前のモンダイを、できるようにするテクニックなのです。家族みんなが、家の中の事情を把握し、衣類を管理できるようになるだけで、妻の家事は断然ラクになり、夫や子どもも探し物時間が減るので一石二鳥。忙しい朝にはとくに効果的です。


    さて、これらを進めるうえで大切なのは「家事できるよう育てる」こと。次ページでは、上手なすすめ方の秘訣をおとどけします。 >>>次ページ
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