「『そうじ』のヒント」沖幸子著/PHP研究所 \1,260(税込) |
合い言葉は「そこそこキレイ」
「ピッカピカ」といわれたとたん、「これはダメだ、ムリにちがいない」と思った方は大まちがい!気合を入れてパーフェクトなそうじを目指そうとせず、「1ヶ所5分」「合わせても15分以上はしないこと」がポイントだそう。
1ヶ所きれいにすると他の汚れが目立ってくるので、つい「もう少し」とがんばってしまいますが、すると「おそうじ=大変」な感じが残って次回からおっくうになるのです。特に血液型A型の人は、まわりが見えなくなるほど熱中してしまう傾向があるので要注意なのだそうです!
"ながら掃除"でお掃除不要!?
沖さんは「ながら掃除」のプロです。テレビなどでもその技を披露なさっています。ながら掃除、ついで掃除は、お料理をしながら、歯みがきをしながら、ちょこっとする掃除。体に覚えこませてしまえば、意識していなくてもいつの間にか掃除がおわっているというものです。
これなら、特別に掃除時間をとらなくてもOK!忙しい人の日々の家事がきっと楽になります。習慣づける価値アリのテクニックです。
「好き」と「上手」はちがう
お掃除好きな人はプロには向かないそうです。他人の目で見てキレイな状態と、自己流のキレイな状態のちがいに思い悩んでしまうから・・・!お掃除が得意でない人にも心強いお話です。「上手」なそうじは、誰が見てもキレイに感じるプロの仕事。もし、掃除が楽しくないと思っているなら、ムリに好きになろうとせずに、プロの効率的かつ見栄えのよいお掃除術を身につければ、苦はなくなるといいます。
ドイツ流おそうじは大掃除ナシ
沖さんがお掃除に本気でとりくむきっかけになった、ドイツ暮らしをしていたころのお話によれば、ドイツ流そうじは“汚れる前にする”ことだといいます。多忙だった沖さんはある日、窓ガラスの掃除のことで大家さんから「忙しいならプロに頼みなさい」といわれてハッとしたそうです。
汚れていることが悪いのであって、自分の手で掃除しないことを責められるものではない・・・。“きれい”をキープするのがお掃除なのですね。だからドイツの窓はどの家もいつもピカピカ。大掃除もナシ。汚れてないから大掃除は必要ないのです。
「せねばならぬ!」とガチガチになっていた気持ちを楽にして、"ながら"掃除や"ついで"掃除をしていれば、週末掃除も楽になります。するとお掃除が楽しくなってきて・・・今年の年末は大掃除いらずになっているかもしれませんね。