納豆オクラキムチ
夏も盛りとなってくると食欲も減退し、さっぱりしたもの、冷たいものばかりを選んで食べるようになってくる。
こんなときは、ちょっとした工夫を凝らして、「食べやすいけれども、体力をつけることができる」、「食べることで食欲が増進する」といった食事をとりたいもの。
今回、そんな食事の一例として、簡単でかつカラダにとてもいい「納豆オクラキムチ」を紹介したい。
“紹介する”といっても、レシピといえるほどの料理ではない。
作り方はカンタン。
好みの納豆を好みの味付けにし(といっても、しっかりと混ぜてたっぷりと粘りを出しておきたい)、これまた好みのキムチを刻んだものとまぜ、さっと茹でて冷水にとったオクラを刻んだものを、さらに混ぜればできあがりだ。
もしあれば、さらに、千切りにした山芋や、きざみのりなどを、お好みでたっぷりと加えてもいいだろう。
このまま、ご飯のおかずとして食べるのはもちろん、ビールや焼酎などの酒の肴にしても合う。
キムチの辛さでご飯も進むし、納豆とオクラのねばねばで、結構な分量がするっと胃に収まってしまうことうけ合いだ。
このように、「納豆とキムチとオクラを混ぜるだけ」といってしまえば実もフタもないが、せっかく作るのであれば、食材に徹底的にこだわってみると、また一味違う仕上がりとなる。
まずは納豆。
ここでは、大きめのスーパーなどで手に入れることができるこだわりの納豆を2製品紹介したい。
ひとつめは、「丹精」(くめ納豆)だ。
コアなファンが多いといわれる「くめ納豆」のラインナップの中でも、最も高級な部類に入る。
味は、においを抑えつつもしっかりと完熟発酵させた、ある意味“発酵食品らしい”風味が堪能できる。ガイドが最も好きなタイプでもある。
もう一つが、「平家納豆 小粒」(こいしや食品)。
こちらは、全国納豆鑑評会で最優秀賞をとったこともあるブランドだ。 大粒タイプが有名だったが、最近出回るようになった小粒タイプをセレクトしてみた。
平家納豆は、厳選された大豆を使用し、あまり発酵臭のしない、大豆本来の旨みをダイレクトに味わうことができる納豆だ。「納豆の臭いがちょっと…」という人にもお勧めしやすいタイプといえる。
納豆ばかりでなく、やはりキムチにもこだわってみたい。
キムチは、素材と、酸味・辛味の強弱で好みのタイプを考えると選択しやすい。 今回は、酸味が少なく、辛味がややキツめの、韓国製の白菜キムチ(ペチュキムチ)を選択してみた。
もちろん、キムチも各人の好みで選べばよい。
夏バテ防止といえば、とかく「ウナギ」とか「焼肉」とか「ニンニク」といった、いかにも精がつきそうな料理を想像してしまいがちだが、いつもそればかりでは、逆に胃腸の負担となってしまう。
今回紹介した「納豆オクラキムチ」は、“食べればモリモリ元気が出る”といった料理ではないが、オクラの豊富な繊維質による整腸作用や、テレビなどでも紹介されている納豆・キムチの発酵食品としての整腸、血栓予防効果、そして免疫力の向上など、カラダの調子を整え、維持する機能にピッタリの料理といえる。
カンタンな料理なだけに、こだわりの食材をセレクトして、自分好みの味を楽しみたいものである。
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