スパテュラ (ゴムべら)
シリコンなどのやわらかいゴム状のへらに柄がついたもの。
一般にへら状の器具をスパテュラというらしく、デザイン用の粘度へらなどもスパテュラといい、料理器具でもケーキのデコレーション用に使う金属性のパレットナイフも広い意味で「スパテュラ」と言われる。
ここでは、いわゆる調理用のゴムべらを指している。
スパテュラは、普通、ケーキなどの生地を混ぜるのに、素材を素早くムラなく混ぜるのに欠かせないツールなのだが、これがこれが…、いざ使ってみるとお菓子に限らず料理全般に本当に便利に使える。
我が家で一番よく使われるのが、パスタのソースを作ったり、またパスタをソースと和えたりする場面。
分量が少なく、かつ密度のあるクリーム系のソースを混ぜるのに、フライパンの底を簡単にこそげるように混ぜられるスパテュラの右に出るものはない。
パスタに限らず、ボウルなどで和える料理には、和えるソースの類(たぐい)をすばやく、それでいて余さず器に移せるのもスパテュラならではの技。
また、和食のジャンルでも、細かい素材を煮ふくめていく、例えば「ちりめん山椒」を作るときなど、鍋肌に素材がこびりつかないように混ぜるのに、スパテュラを使うといい。
ただし、ヘラ部分の素材によっては耐用温度が低いものなど、使い方などによっては溶けてしまう場合もあるので、耐用温度に注意すると同時に、高温での炒め物などには使わないように気をつける必要がある。
熱を加えるような料理は、弱火の調理や、最後に和える場面に限定して使う方が安全だろう。
もちろん、それでも上記にあげたように十分便利に使えるが…。
パスタソースや、煮物などにスパテュラを使うと、どうしても素材の風味や色がヘラ部分についてしまい、落ちない場合があるので、我が家では「お菓子用」と「その他料理用」に使い分けるようにしている。
というより、最初「お菓子用」として新品のスパテュラを使って、ヘタってきたら「その他料理用」にコンバートするようにしている。
また、クイジナートを買ったときに「ワークボール用」についてきた小さなスパテュラが、小さな器などに使うのにも便利で、こちらもフルに活躍している。
と、なんだかんだで、結局のところ我が家のスパテュラは3本体制となっているのだ。
最近、ルクルーゼのカラフルなスパテュラも、形状のバリエーションも多くて、とても気になっている。
「お菓子作りでなら使うけど…」というあなたも、ぜひ色々な料理でスパテュラを利用してみてほしい。
【関連】ちりめん山椒
【関連】ニューヨーク・チーズケーキ
|
||
|
このコラムを書いているガイドが、毎週、新着コラム・おすすめ情報をメルマガでお知らせ。メルマガだけのとっておき情報も。 |
|
|