あっという間に次の週末。
いよいよ燻製!と行きたいところだが、その前に燻製のための準備が必要だ。
“スモーカー”と“スモークチップ”を用意しなくてはならない。
ネット情報によると、本格的な燻製器から、使い捨てチックなダンボールスモーカーまで、結構市販品も出ているようだが、とりあえず始めてなので、“ありもの”で何とかやってみることにした。
一番簡単なのは、中華鍋にアルミホイルを敷いて、フタをして燻煙するという方法もあるようだが、愛情込めてメンテナンスしている中華鍋を燻製に流用するというのが、なんとも心苦しい。
で、ふと思い出したのが、畑や田んぼをやっている実家で豆などを保管している一斗缶。
あれなら熱にも強そうだし、大きさも手ごろでちょうどいい。
ということで、あらかじめ実家から一つ送ってもらっていたのだ。
なんかかなり錆びが浮いてるが、まあ味には関係ない。気にせず使うことにする。
これに、バラ肉をぶらさげるための金串をつけるために、上部6カ所に穴をあけて串を通した。
もう一つ、「最初とはいえ、ちゃんと温度管理をしなくちゃ」と、奮発して“燻製用温度計”を新調したので、これをとりつけるための穴を、フタにあけることにした。
最初あけたら、ギリギリ小さかったが、ドライバーで無理やり穴を広げると、買って来た温度計がぴったり!
「うぉー!なんか“本格スモーカー”って感じ~!
オレってヤル~」と、一人ウカれてしまった・・・。
で、スモークチップは、とりあえずスーパーのアウトドアコーナーなどで売っていた、“ヒッコリー”のチップと、ちょうど蚊取り線香のように自分で燃え続けるという“スモークウッド(桜)”を購入した。
本当は、電熱器などの熱源の上に金皿をのせてチップを熱するなどの装置が必要らしいが、「スモークウッドは自分で燃えるっつーんだから熱源はいらないか…」などと勝手に考え、見切り発車することに。
「いやーお待たせ、お待たせ」と、訳のわからん声をかけながら、塩漬けしておいたバラ肉を冷蔵庫から取り出す。
見た目は、入れたときとそれほど変わっていない気がする…。大丈夫なんだろうか?
とりあえず流水で表面をざっと洗ったら、洗いおけなどに水を張って浸す。
本当は流水にさらすのがいいのだが、なんか水道代がもったいないので、10分ごとに水を替えることでよしとする。
気が気でないので、しょっちゅう水を替え、1時間。
この塩抜きはベーコン作りの重要なポイントのようで、どのレシピでも「できれば少し切って、フライパンなどで焼いて塩味を確かめるべし」などと書いてある。
しかし、これはなかなかめんどくさい。しかも自慢の一斗缶スモーカーも準備万端で気がアセる。
味見もせず、「まーこんなもんだろ。塩抜き完了!」。 こんなことでいいのだろうか…?
しっかり水分をふき取って、これまたアウトドアコーナーで購入したフックにかける。これをベランダにもっていって適当な場所を見つけてぶら下げておいた。
この日はなんとなく爽やかな風がふいている。 「よしよし、いい感じでぶらさがっちょるな」と一人納得。