いよいよはじまった大河ドラマ「義経」。
このドラマのメインロケ地となっているのが岩手県江刺市にある歴史公園えさし藤原の郷。
ガイドは一昨年の秋に、ここを訪れたのですが、その緻密な再現建物群のすばらしさにびっくり。大河ドラマファン、歴史好きにはたまらないスポットです。
歴史公園えさし藤原の郷
京都の太秦映画村が、江戸時代にタイムスリップできる場所なら、ここ「えさし藤原の郷」は平安時代にトリップできる場所です。平成5年には大河ドラマ「炎立つ」のロケ場所となり、一昨年には映画「陰陽師1、2」のロケ地となっています。
20ヘクタールの広大な園内には、厳密な時代考証のもと、国内唯一の貴族の屋敷「寝殿造」をはじめ、平安時代の建築物が大小合わせて117棟が再現されています。
写真はその寝殿。
奥州藤原氏三代の秀衡の居館であった伽羅御所を想定して造られています。
平安建築の華麗さを最もよく伝えている寝殿造様式で、寝殿を中心に対屋、中門(ちゅうもん)、釣殿(つりどの)、蔵人所(くろうどどころ)、料理所、侍廊(さむらいろう)があり、それぞれ廊下でつなぐ形をとっている本格的なもの。
車宿と周囲を囲む築地塀もあり、当時の貴族たちが、どのような生活を送っていたのか、実感できるようになっています。
こちらの写真はその釣殿から眺めた庭園。中島のある池と時代考証に基づく各種の木々を配した庭園を整備しているそうです。
とても再現施設とは思えない、すばらしい眺めと趣のある雰囲気が素敵です。
お寺や京都御所など文化財では外から眺めるだけですが、内部にも入ることができ、平安の殿上人やお姫様の暮らしを体験できるのがここの面白さ。
じっくりと当時の雰囲気にひたれますよ。
また、庭園の先には藤原秀衡が建立したという無量光院が造られています。
このお寺は京都の平等院を模したといわれていますが、藤原氏滅亡の折りに焼失。今はあとかたもありません。
実はこ風景にはちょっとしたトリックがあり、手前の太鼓橋はやや小さく、その奥の無量光院は人の背丈ほどもありません。
つまり、実際の距離を考えて四分の一の大きさで再現され、建物を小さく造っているのです。
こういった配慮がロケをするのに良いのかも知れませんね。
「義経」関連情報
また園内には大河ドラマのロケにあわせて、「義経屋敷」が新たに造られています。この建物は「義経」の京都の居館(屋敷)を想定して再現され、平氏政権滅亡後、京で義経が過ごしたとされる武家屋敷だそうです。ドラマでは、義経の母、常磐御前の京都の邸宅としても使用されているとか。
その他、「義経持仏堂」や歌舞伎で名高い「安宅の関」も再現されています。
ここでのロケはほとんど終了しているとのことですが、見所はいっぱい。ガイドも訪れたとき、思わず楽しくなって予定をだいぶオーバーしたのを覚えています。
ぜひ、「義経」の雰囲気を味わいに出掛けてみてください。
公式サイトではロケ情報や、当時の建物の解説など盛りだくさん。
こちらも覗いてみてくださいね。
<データ>
■歴史公園えさし藤原の郷公式サイト
■住所:岩手県江刺市岩谷堂字小名丸86-1
■開園時間:9:00~17:00
(冬季期間11月1日~2月末日までは16:00閉園)
※入園は閉園の1時間前まで
■休日:年中無休
■入場料:大人800円
■交通:東京駅より東北新幹線水沢江刺駅まで 2時間56分
水沢江刺駅から車で15分
※季節によっては無料送迎バスあり 要問い合わせ
■電話:0197-35-7791
★次ページでは義経も眺めた日本屈指の浄土庭園をご紹介!
<大河ドラマ「義経」リンク集>
■タッキー主演!義経ゆかりの地(京都ガイド)
■義経も眺めた東北の浄土庭園(癒しの旅ガイド)
■NHK大河ドラマ『義経』
公式サイト http://www3.nhk.or.jp/taiga/
※NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/