さらに中国語には、日本語と同じ「高低」アクセントを持っている点で、日本語と大変よく似ています。(詳細第3回参照)
北京語で通常四声と呼ばれる声調がそれです。声調とは、「高さ低さ」で、意味が変わると言う特性です。
「はし」という日本語の単語が、高低によって、「箸」「端」「橋」と変わるように、中国語でも、"ma"という音が、4つの声調・四声によって、4つの漢字に変化し、意味も変わっていくのと似ています。
つまり、日本語の意味の変化に伴う高低アクセントと同じ性質の声調を持つことと、簡体字とはいえ、漢字という共通項を持つ点で、日本語への親和性が高くなっているといえます。
▼中国語の言語構造は英語のS+V+Oとほぼ同じ!
さらに、中国語は、英語とほぼ同じS+V+Oの言語構造を持つ点でも英語学習に有利であると言えます。
私の中国の友人も、実際、中国語の単語を英語に置き換えるだけで、英語の文章になるといっていました。このように、言語の特性からみれば、中国語の方が英語に近い特性を持っていることが分かります。
しかし、日本人も、英語をしっかり学習すれば、これと似た中国語は、かなり学びやすくなるともいえるのです。
英語と中国語の共通点は、
- 「息の発音」
- 「S+Vの語順」
この点で、両者と大きく離れた言語特性を持つ日本語ですが、悲観する必要はありません。逆に言えば、この日本語にない特性のうち、上記2点「音」と「文型」を徹底的に学習することにより、英語、中国語ともに習得が容易になるともいえます。
言語構造の違う点こそが、日本人の苦手箇所であり、同時に外国語習得の突破口であるといえるでしょう。
今後、重要性の増す、中国との関係においても、英語学習は、大いに役に立つと言えるでしょう!英中両語を使いこなせるようになりたいものですね!
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Vol.2 「英語は「息」でマスターできる!」
Vol.3 「どうして英語が聞き取れない?」
Vol.4 「英和辞典の意外な落とし穴!」
Vol.5 「英語の周波数とは何か?」
Vol.6 「日本で英語をマスターする(1)」
Vol.7 「日本で英語をマスターする(2)」
Vol.8 「アルファベットに込められた謎!」
Vol.9 「英語の音とつづりの微妙な関係」
Vol.10 「”英語脳”で英語を使いこなす!」
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