▼MBAをきっかけに起業・独立 今回は、アメリカでMBAを取得後、日本とアメリカを国際電話で、結び、ユニークな英会話学校をネット上で、リリースしておられる、英語教育サイトManabi.st(マナビスト)を運営するまなび(有)の大塚社長にインタビューいたしました。 MBAを通して出会ったビジネスモデルを活かし、日本人の英会話苦手に、一石を投じたいと語る、大塚社長。国際電話というツールの意外な利点に、是非とも注目です。今後国際的にビジネスを展開するためにMBA留学をお考えの方、必見のインタビューです! |
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電話1本で、いつでもどこでも英会話が楽しめる利便性と、アメリカで現役で働く弁護士や、元MBA入学選考委員など、専門性の高い講師のレッスンが人気を集めている。
▼MBA留学までの流れ
竹村:現在、「国際電話で英会話」という独自のスタイルのスクールをネット上で運営していらっしゃる訳ですが、もともとは、英語で仕事をするつもりはなかったとお聞きしましたが・・・
大塚:そうなんです。
大学を卒業してすぐに東海銀行に勤務しました。ただ、もともと小さい会社で仕事がしたいという希望があったのです。そこで、銀行で、ベンチャービジネスを育てたいと考えたんですね。ところが、入ってみてわかったことは、中小企業の社長さんたちと話をしても、自分自身は、ビジネスのことはわかってない、なのに、財務諸表をみて、云々かんぬん言っている自分に正直疑問を持ち始めました。
そこで、ベンチャーの育成をやるためにも、まずは自分がベンチャーを立ち上げたい、ならば、いっそ本場のアメリカで力を試してみたいと考えました。準備のために、2年間、教育系のベンチャー企業のアドヴァイザーを勤めたあと、バージニア大学のMBAコースに入りました。
▼運命のビジネス・モデルとの出会い
竹村:もともと、ベンチャーの育成に興味があったんですね。それが、英語教育分野での起業にどうつながったのでしょうか?
大塚:現在展開中のビジネスモデルは、実は、MBAの1年先輩のアイディアなのです。彼のビジネス・プランが、スクールのコンペで2位入賞したのですが、先輩から、『是非君が実践してみてくれ』と言われ、その意思を引き継いだ形になります。すぐに夏休みに試験サービスを試み、これだという確かな手応えがありました。
それが、今私が運営している日本とアメリカを結ぶ国際電話のビジネスモデルだったんです。コンペで入賞した為インキュベーターという起業家をサポートする施設に入りメンターと呼ばれる教育係がつくのですが、私のメンターだったアメリカ人に、非常に貴重なアドヴァイスをいただきました。
このアメリカ人は、実際にNASDAQで上場している企業を運営し、今は大変なお金持ちになった人なのですが、この方が、『WEBの会社を立ち上げるのなら、技術は、INHOUSE(外注ではなく)自前でやれ。』といってくれたのですね。そこで、中学時代の友人がNTTにおりまして、是非一緒にやろうと、2人に声をかけ、システムを菊地くんに、WEBプロデュースを三原くんに、依頼し、3人でビジネスをスタートしました。
▼MBAの準備と必要とされる英語力
竹村:ところで、MBAにバージニア大学を選ばれた理由は?また、MBAの準備は大変でしたか?スカラシップもとられたとのことですが・・
大塚:まず、バージニア大のDarden Graduate School of Businessは、ケーススタディに定評があり、その点で実践的だと考え選びました。
MBAの準備は、正直大変でした。何が大変かというと、入学願書に添えるエッセイです。キャリア・ゴールを明確にすること、なぜ、MBAなのか、リーダーシップの体験、失敗についてなど、それこそ、書けない作家の気分(笑)存分に味わいました。
スカラシップ(奨学金)が取れたのはラッキーでした。MBAには、1000万近くの費用が掛かるわけですが、スカラシップのお陰で、貯めた資金すべてを起業資金に回すことができました。
竹村:勉強はしておくものですね(笑)ちなみに留学では英語力が必要ですが、英語はどう準備しましたか?
大塚:実は、父の仕事の関係で、1977~1984年まで、アメリカで暮らしていました。その後帰国しますが、2000年から、2002年まで、MBAで再渡米する形になりましたから、帰国子女(笑)なわけで、英会話は、それほど苦労はありませんでした。
しかし、GMATや、TOEFLでは、むしろ文法がやっかいでした。この時初めて文法を徹底的に勉強しました。でもこの文法の学習が入学後大変役に立ちました。やっておいてよかったと思います。
話すことも然る事ながら、英語を読めて、書ける力がMBAの場合、最後にものを言いますね。
次に、MBA留学を乗り切る秘訣をご紹介します!⇒