英語で 「説明・受け答え」するとは、英語で文章をつくるということと同じです。
つまり、英語の文のつくり方に習熟するということです。
一見大変そうに聞こえますが、
実は、英語の基本的な文の骨組みは、極めてシンプルなのです。
それには、次の原則と、動詞による英文の構造を押さえる必要があります。
英文の3つの原則
- 英文は、必ず、主語(S)・動詞(V)で始める。
- 英語は、語順で決まる言語である。
- 文の構造は、動詞が決める。
「英文は、必ず主語・動詞で始めます」
これは中学で英語を習う際、最初にならう決まりですが、この決まりは英語をマスターする上で極めて重要な絶対の規則です。
なぜなら、英語は、「語順で決まる言語」だからです。
語順で決まるとは、単語のならべる順番で意味が決まる言語だということです。
この点が、日本語と英語のもう一つ大きく異なる部分なのです。
実は、日本語には、文法上、英語のような語順がないのです。
まさか、と思われる方は、次をみてください。
日本語に語順はない!!
「昨日、私は、大阪に行きました。 」ともいえるし、
「大阪に私は、昨日、行きました。」、
「行きましたよ、大阪に、昨日、私は。」
という風に、どのように組み合わせても、なんとか、通じる日本語になり得ます。
さて、上記の日本語を英語で表現するとどうなるでしょうか?
"I went to Osaka yesterday."
にしかならないはずです。
変えるとしても、副詞の'yesterday'の位置が変わるだけで、"I went to Osaka" の部分は、変えることが不可能です。もし日本語のように、語順をかえて、"Osaka went to me(I)"
とすると、「大阪が、私のところに行った」となり、全く意味不明となります。
英語の2重構造
つまり、英語は単語が文章の中でおかれるポジション(順序)によって、その役割が決まっている言語なのです。
英語は野球と同じ
ちょうどそれは、野球のポジションと選手の関係に似ています。
野球のグランドでのポジションは固定しており、ピッチャーマウンドに立つ人は、ピッチャーをするしかないということです。
- 語順のS+V+O+Cは、ダイヤモンド上のポジション
- 単語がそのポジションにつく、選手といったところです。
そして選手は、それぞれ適性がある単語の種類=品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞等)ということになります。
それに対し、日本語は、[ てにをは ]の形で各単語に役割表示がついているので、規定のポジションに関係なく、意味が伝わるのです。
というわけで、英語は必ず「主語・動詞」で文章を始める必要があるのです。
そして、主語・動詞の後も、語順は、決まっており、その語順つまり、文全体の構造を決めているのが、実は「動詞」なのです。動詞は、次の4~(5)つの種類に分かれ、文の構造を決定します。