国連憲章
国連憲章を読む |
ここにきてひときわ脚光を浴びている国連憲章第41条と第42条。ニュースでも大まかな内容が紹介されていますが、その原文となるとなかなか目にする機会がないかもしれません。いったいこれらはどのような記述になっているのでしょう。
まず、覚えておきたいいくつかの言葉から始めましょう。
国連 | United Nations (UN) |
憲章 | Charter (組織の目的や目指すところを定めた文章) |
国連憲章 | Charter of the United Nations, UN Charter (UNC) |
第~条 | Article ~ |
たとえば、国連憲章第41条は、
Article 41 of the Charter of the United Nations
Article 41 of the UN Charter
などといった表現になります。同じように日本国憲法第9条は、憲法=Constitution
なので、
Article 9 of the Constitution of Japan
Article 9 of the Japanese Constitution
となります。
国連憲章の構成
国連憲章の構成は、Chapter と Article |
国連憲章は第1条から第111条まであり、それらが19の章(Chapter)に分けられています。第41条と第42条は第7章に入っています。第7章は
CHAPTER VII
ACTION WITH RESPECT TO THREATS TO THE PEACE, BREACHES OF THE PEACE, AND ACTS OF AGGRESSION
というタイトルがついています。いくつかの単語の意味をまとめておきましょう。
with respect to~ | ~に関する |
threat | 脅威 |
breach | 侵害、破棄 |
aggression | 侵略 |
これにより、第7章は、
第7章
平和への脅威、平和の侵害、および侵略行為に関する行動
という内容であることがわかります。
次のページでいよいよ第41条と第42条の原文を紹介します>>