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マニフェストにも登場?!住宅診断士って何?(2ページ目)

中古住宅人気に伴い、雨漏りや床の傾き、シロアリ被害など、建物の「健康診断」ともいえる「ホームインスペクション(住宅診断)」のニーズが急増。その専門家育成を目的とした新資格が今年11月にスタートします。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「ホームインスペクター(住宅診断士)公認資格試験」の概要

試験を主催する特定非営利活動法人日本ホームインスペクターズ協会は、住宅購入者が安心して住宅を購入できるよう、瑕疵(欠陥)の有無などを診断できる専門家を育成し、新築・中古住宅流通市場の透明化・活性化を促進させることを目的として設立された団体。「インスペクター」の研修・試験や消費者への紹介、建物知識の普及活動を行ない、実際に1級・2級建築士らを中心に約120人の「インスペクター」も所属しています。

今回、インスペクターの技術や診断項目、倫理規定についても業界基準を定めることを目的に、公認インスペクター制度を発足。
そのため試験では、既存住宅(主に木造一戸建て)の状態を診断するために必要な建物と不動産流通の知識や診断のための検査方法、報告書作成、ホームインスペクターとしての振る舞いなど、実務に即した専門知識が問われます。

◆試験概要◆
試験概要事前講習90分の後、択一式試験50問90分
【事前講習】
(1)ホームインスペクションの位置付けや意義(15分)
(2)不動産取引や業務に関する基礎知識(30分)
(3)ホームインスペクションの実務の概要+コンプライアンス・モラル・マナー等について(45分)
【択一式試験(50問の四肢択一)】
出題範囲
(1)住宅に関わる建築の法規に関すること建築基準法、建築士法、住宅の品質確保の促進等に関する法律)
(2)主に木造住宅の構造部材等の名称に関すること
(3)住宅の衛生、空調、電気設備に関する呼称や一般的な仕様に関すること
(4)木造住宅の施工に関すること
(5)木造住宅の劣化の判断に関すること
(6)調査方法に関すること
(7)報告書の作成に関すること
(8)一般的な住宅の売買の取引の形態や契約に関すること
(9)業務に関するコンプライアンス・モラル・マナーに関すること
※協会が認定する「公認ホームインスペクター」になるには、同試験に合格後、協会への登録申請、審査が必要。
※出題の根拠となる法令等は、平成21年4月1日現在に施行されているもの。
受験料18,000円
受験資格特になし
試験日程平成21年11月14日(土)
受検地東京、大阪(同日実施)

※公式サイト
日本ホームインスペクター協会:平成21年度「ホームインスペクター(住宅診断士)公認資格試験」について
試験に関する詳細は、必ず上記をご確認ください。



この分野には先行資格として、他にこのような資格も。こちらは平成15年スタートで、すでに700名の資格ホルダーがいるそう。

NPO法人住宅長期保証支援センター:住宅メンテナンス診断士について

住宅と言えば大きな買い物。それだけにその「診断」を託す専門家への期待は大きくなりますから、活躍するには建築士などの資格にこれらの資格を組み合わせるパターンが現実的かな……。
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