ちょっと意外な「あの」資格でも転職成功?!
ガイド:ところで、資格がきっかけで採用に結びついたというエピソードで、こんなケースもありますよ、というものがあればご紹介いただけますか?特に、今まで挙がった以外の資格ではいかがでしょう。
吉岡さん:
数としては決して多くはありませんが、「フードコーディネーター」をお持ちの方が、外食業界の新規メニュー開発職として採用されたケースや、「ソムリエ」の保有者が、ワインなどの輸入バイヤーとして採用されたケースがあります。
ガイド:
両方とも、資格本来のイメージにとらわれず、活用範囲を広げた好例というわけですね。
さて、ここで究極の質問をしたいのですが……。
例えば、同じ年齢、経歴という2人の転職希望者がいて、持っている資格だけが違う、というようなケースでは、やはり市場価値は変わってくるものでしょうか?
吉岡さん:
あくまでも仮定ですが、同様の経歴・年齢で資格の有無のみの差ですと、書面上の評価の差は出てくると思われます。
法令や基準・ルールなどを体系立てて学び、また、リスクなどを把握するアンテナを持っているという証明として、資格が評価されるでしょう。
「資格で転職」を目指す皆さんへのメッセージ
ガイド:最後に人材のプロの視点から「資格を取って転職しよう」という皆さんに何かアドバイスをお願いします。
吉岡さん:
「資格を持っている」ということは、実務の裏側にある法律やルールを手に入れているという証明にはなります。
ただし、資格のみでは、実務の中で起こる様々な変化やイレギュラーな事態に対応できるのか、採用企業は判断しづらく、実務を担ってもらうことに期待を持てないのが現状です。
机上で学んだ「あるべき姿」と「現実のギャップ」を埋められるよう、「変化対応力」を養うことが大切ではないでしょうか。
皆さんのスキルアップ、キャリアアップを応援しています。
ガイド:
たくさんの貴重な情報をありがとうございました!
※参考リンク
株式会社リクルートエージェント
今回ご協力いただいた吉岡綾子さんが所属するリクルートエージェント社のサイト。転職のプロフェッショナルだからこそわかる、「旬」の転職関連情報も満載です。