現実は甘くない?稼げる度★の資格
以下、稼げる度★は、やや厳しい?という資格も含まれているかもしれませんが、今回は特にgooランキング結果との比較で判定してみました。gooランキングTOP3の中で、とりわけ「イメージ倒れ」の印象が強いのが、行政書士。先の年収ランキング20位にも入っていないほか、企業内での評価はそれなりにあるものの、資格手当てや一時金の額は、今回同じくTOP3に入った公認会計士、税理士などに比べると、やや下回る印象があります。
同じ「士業」で難関、業務独占資格、という位置づけと、皆さんがお持ちの「収入アップ」イメージからするとやや見劣りがするため、評価も厳しくなりました。
難しいのが、gooランキング5位「システムに関連する資格」と7位「パソコンに関連する資格」のIT系資格の評価。言うまでもなく、難易度、専門性などに合わせて幅広い資格が存在する分野だけに、その評価もマチマチ、一概に判断することが難しいためここに入れておくことにしました。
しかし、多くの転職サイトを参照してわかるのは、SEやPG、ITコンサルタントなど、一般に「システムに関連する資格」を必要とすることの多いエンジニア系職種の方が、「パソコンに関連する資格」ホルダーの多いエンドユーザー職種よりも、平均年収が高い傾向にあるのは確か。
特にエンジニア系職種では、情報処理技術者試験やLinux、Oracle Master、Solarisなどの有名ベンダー系資格を対象に資格手当て、一時金を支給するケースも多く、額はともかく、資格取得が収入アップに結びつきやすいとは言えるでしょう。
このように業種や職種によっては、資格手当てや一時金という形で収入アップが期待できる資格には、ほかに、9位の宅建や10位のFP関連資格も挙げることができます。
さて、今回は一番「微妙だな~」と感じたのが、実は4位「英語(翻訳・通訳)に関連する資格」と5位「英語に関連する資格」。
当サイトでも、以前、「英語力と収入の気になる関係」などでも取り上げたとおり、ビジネスシーンでの英語力の影響が益々大きくなっている昨今では、高い英語力が収入に直結しやすい傾向は否定できません。
ただし、問題となるのは、英語力の高さを証明するのに必ずしも資格が必須ではないということ。
もちろん、TOEICなどのスコアに応じて資格手当てや一時金を支給する企業がないわけではありませんが、むしろ多くの場合、資格そのものよりも、高い英語力を背景としたビジネス実績に対して、高い報酬が支払われるわけで……。
ということで、資格自体の稼げる度としては、やや辛口とさせていただきました。