現役広報マンが語る、これが「広報」の魅力!
ガイド:ずばり、実際にお仕事をして感じる広報業務の魅力とは?
また、こんなところが大変とか、一般に持たれているイメージとは違うな、と感じる点があればお聞かせください。
田畑さん:
そうですね。広報の仕事の最大の魅力は人に理解され、共感を得て、賞賛を得るという、人が生きていく上での喜びの部分に直接つながるような仕事であるというあたりでしょうか。
やはり自分だけでなく所属する組織、扱う商品やサービスの存在意義を認めてもらうことは喜びにつながると思います。私たちの仕事はそういうものだと思います。
それから一般の方から見たイメージは人それぞれかもしれないですが、実際に広報に携わってみて感じることとしては、社内外の情報交流点としてコミュニケーションを図ることだけでなく、生活者の声、メディアの声を社内に届ける、また社内各部署間でそれぞれの声を届ける、といったことも大事な役割なんだ、ということでしょうか。
ガイド:
と言いますと?
田畑さん:
広報パーソンとしての重要なミッションとして「広聴」という機能があります。
世の中(顧客、株主、マスコミ、世論)における自社(自組織)に対する意見や印象を経営にフィードバックすることは、広報の重要な役割です。
そのためにも、また経営陣と同じ言葉で議論ができるようになるためにも、企業(組織)経営全般に通じていることが重要 で、「PRプランナー」の資格取得の勉強をしていくことは有効だといえます。
そのお話の延長として大変だと感じることがあるとすれば、どんなときも、どんな相手に対しても「傾聴」というコミュニケーションの基本を忘れずに貫くことの難しさでしょうか。
広報PRというととかくいかに伝えるかがクローズアップされがちですが、実は一番大事なのは相手のお話に耳を傾け、理解しようとする気持ちがあるかどうかです。
それはメディアの方に対してだけでなく、社内でもそうですしさまざまな場面で言えることだと思います。
コーチングのお話にも通じますが、理解されたいと願うのであればまず相手を理解することから、ということだと思います。
耳の痛い話や都合の悪い話も時には耳にします。そんな場合にこそ逃げたり隠したりせずお話をちゃんと聞き、真摯に対応する広報マンはきっといい仕事ができると思います。
ガイド:
今回、キーワードの一つとして「コミュニケーション」の重要性が印象に残りました。
田畑さんにとって「PRプランナー」資格は、広報の仕事に欠かせない総合的なコミュニケーションスキルを磨くという意味では、大変意義深いものになっているようですね。
>>最後に今後の展望&読者の皆さんへのメッセージをいただきました。次ページへ!