今後の展望&読者の皆さんへのメッセージ
ガイド:さて、今後の展望についてお聞きしたいのですが、起業を目指していらっしゃるとか?
霜丘さん:
起業は、いつのタイミングになるかわかりませんが、とりあえず独立はすることにしました。フリーのカウンセラーですね。
保育園のママたちの中には止める人もいましたけど。「せっかく育児休暇が取れる環境にいるんだからしがみつかないと」って。次の出産とかを考えたら、それも大事な視点ですよね。
でも私は、どうせしがみつくなら、自分が一番やりたいこと、磨きたい技術、それに関係した仕事がいいと今は心から思っています。
そっちを選ぶと、身分の安定や経済的安定は一時的に割り切るということになるんですが。
私の場合独立も起業も、家族との時間を作るために、自分の裁量で労働時間を決めたいというのが先にあるんですよ。
思ったとおりに仕事したいほうなので、いつまでもサラリーマンは無理だなという気持ちも昔から持ってました。たくさん子どもがほしいですからね。
それまで、時間とお金がある程度自由になる働き方をいろいろ模索したいと思ってます。
ガイド:
カウンセラーとして独立となると、まさに取得資格が活きてきそうですが。
霜丘さん:
はい。
「シニア産業カウンセラー」の資格取得が功を奏したのか、育児休暇中にいろんな人脈ができたのがよかったのか、いくつかカウンセリングの仕事の話はいただいているので、非常勤で現場を持ちながら、自分のビジネスの準備をするつもりです。サイト運営もその中に入っています。
ガイド:
というと?
霜丘さん:
まだあまり普及してはいませんが、私自身はカウンセリングとインターネットは相性がいい、と考えています。あと育児中もネットが便利というのはありますね。
今年の前半で、WEBでカウンセラー向けのコンテンツを配信するサービスを立ち上げたいと思っていますので、カウンセラーの方に役に立つようなサイトも作っていきたいですね。
ガイド:
最後になりましたが、出産・育児経験者として、また産業カウンセリング、キャリアカウンセリングのプロとして伺いたいのですが。
実際は、まだまだ産休や育休を取りにくいと感じていらっしゃる女性は多いと思います。その場合は、一旦出産・育児のために退職しなければならないわけですが、そういった方たちにも、子育て中というタイミングでの資格取得を薦めたいと思いますか?
また、そうした方々にとって、何か役立つ情報やアドバイスがあればお願いします。
霜丘さん:
子育て中だからあえて薦める、ということはないですが、子育て中だからといってあきらめることはしなくてもいいと思います。
いつでも、自分が勉強したいときにする自由が、すべての人にあると思います。自由と責任は裏表です。
自分なりの自由と責任の果たし方を、パートナーとひざを突き合わせて、じっくり考えることを薦めます。
ただ、無理しすぎはダメです。
ただでさえ、最初の子どもを育てるのは楽しいけれど疲れます。人数が増えると、最初の気負いは楽になったとしても、時間的体力的にはますます負荷がかかるでしょう。
育児中の勉強や、新しい人々との交流は、息抜きやリフレッシュの意味も大きいのです。そのために疲れてしまって、家族との笑顔の時間が減ってしまったら本末転倒です。
自分と家族がいつも輝いているために、今できる最善の方法は何か? それをいつも意識しているとぶれないでいられるのではないでしょうか。
育児中の大切な自分の時間を、どうしたらより充実させられるか。もし、一人で考えても答えが出ないようなときは、ママ友のコミュニティにいってみたり、専門のキャリアカウンセラーに相談するのもいいかもしれません。もちろん、こちらから私にご相談いただいても大丈夫です!
ガイド:
今後のご活躍に期待しています。今日はありがとうございました!
※参考リンク
育児休暇で資格を狙う
今回お話を伺った霜丘まつげさんのサイト。育児休暇の基礎知識からリアルな体験談まで、子育てしながらスキルアップを目指す方に役立つ情報が満載。
もちろん育休取得を考えている「パパ」にもお薦めです。
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1位に「産後の復帰を考えて『資格取得』がランクインしています。