年収ランキングから浮かび上がった「稼げる資格」はこれだ!
イメージで判断していない?本当に「稼げる資格」はこれ! |
転職市場での処遇の決定にも「資格・免許」が「経験」「年齢」に次いで重視されていることもわかっており、ある部分では、資格と年収にそれなりの関連性を見ることができるのです。
そこで今回は、職種別の年収ランキングから、ズバリ「稼げる資格」を分析してみました。その結果は「やっぱりね」というものから、「ええ? そうなの?」と超意外なものまで様々。どうぞご覧あれ!
今回参考にしたデータはこちら! "target="blank">厚生労働省:平成18年賃金構造基本統計調査
中でも、「第4表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」を元に「稼げる資格」を割り出しました。
意外?予想通り? これが高収入職種トップ5だ!
ここでは、きまって支給する現金給与額(つまり「基本給」)による職種別年収をランキングにして発表しましょう。【職種別基本給ランキング(基本給)】
1位:航空機操縦士(パイロット)
2位:医師
3位:大学教授
4位:公認会計士、税理士
5位:弁護士
言うまでもなく、パイロットになるためには、国家資格「航空従事者技能証明(ライセンス)」が、医師には、もちろん医師免許が必要です。この中では、大学教授だけが必須資格は無いといえますが、事実上、博士号(大学院博士課程卒)に加えて研究実績がないと、なるのが難しいことは誰もが認めるところでしょう。
医師、大学教授、公認会計士……え?全然意外じゃない? 実は、このデータにはもう一つの見方があるのです。基本給に「年間賞与その他特別給与額」を併せた数値がそれ。つまりは、事実上の年収でこのランキングを見直してみると、実はこんな驚きの結果になります。
基本給+その他給与の年収ランキング
基本給に年間賞与その他特別給与額を併せた年収ランキング。こちらでは、基本給ランキングとは異なる結果に……。1位:大学教授
2位:記者
3位:航空機操縦士(パイロット)
4位:不動産鑑定士
5位:公認会計士、税理士
「基本給」ランキング上位の大学教授、パイロットが順位を変えながらもトップ3に留まったのに比べ、稼げる資格の代表格のように捉えられがちな弁護士は6位、医師は7位という結果は、やっぱり意外かも。
4位に食い込んだ不動産鑑定士も、国家資格が必須の稼げるイメージを持った職業ですが、実は基本給では、同じ士業の公認会計士や弁護士に差をつけられているのが実情。しかし、ひとたび鑑定業務を行えば、1件あたりの鑑定料の高さがモノを言い、「年間賞与その他の特別給与額」は、士業の中でもダントツを誇ります。
ちょっとびっくりしたのが、僅差とは言え2位に踊り出た記者。ちなみに、記者になるには特別な資格は必要ありませんが、文章力、取材力をはじめ、語学力やPCスキルなど、深く幅広い知識・スキルが求められる職業であることは間違いありません。
もちろん、このデータは、年齢、企業規模などで変わる年収を平均化したものですから、みんながみんなこれぐらいもらっているわけではありません。また、取り上げた厚労省のデータには、例えば、政治家や公務員など、リストアップされていない職業も多々あり、これだけで正確に「稼げる資格」を判定することはできません。