フレッシャーズに求められる知識・スキルとは?
フレッシャーズの皆さんにお薦めのスキルや資格を知るためには、まず企業側が皆さんのような「若手社員」に何を求めているのかを知る必要があります。それにはいくつかのデータがヒントを与えてくれそうです。■企業から求められるスキル
1位 担当職務の専門知識 2位 常に自らを高めていく 3位 困難にめげず最後までやり抜く |
少し前の調査結果になりますが、大阪商工会議所が発表した「若手社員の『仕事に必要な能力』と能力形成に役立つ『学生時代の学び・経験』について」(2003.10)で明らかになった「必要な能力」の上位3位がこれ。以下「状況の変化に柔軟に対応」「誠意をもって取り組む」と続きます。
当然のことながら、まず第一に身につけるべきは「経理なら簿記」「人事ならキャリアコンサルティング」というように、所属各部署の業務に必要な知識・スキル、資格であることは間違いありません。
しかし、その後には、自己啓発や仕事に対する姿勢とでも言うべき「ヒューマンスキル」が重視されていることがわかる結果になっています。
■フレッシャーズ自身が身につけたいスキル
1位 対人対応力 2位 コミュニケーション能力 3位 創造力 |
こちらは、2005.4に東京商工会議所が発表した「新入社員の意識調査結果について」。ここでは企業側ではなく、フレッシャーズ自身が「仕事をする上で身に付けたい能力」が明らかになっています。
男女別では、「対人対応力」「創造力」「決断力」を挙げる男性、「対人対応力」「コミュニケーション能力」に続いて「ビジネスマナー」を挙げている女性、という違いも見られました。
いずれにしても、フレッシャーズ側は全体的にコミュニケーションに対する“苦手意識”が伺える結果。単にフレッシャーズの「コミュニケーションスキルが不足している」というだけでなく、昨今のビジネスシーンにおいて、「コミュニケーションスキル」の重要度が高まっていることに呼応していると言えるでしょう。
このように見てくると、フレッシャーズにお薦めするスキルは、何はともあれ「業務に関する専門知識」、そして「自己啓発や仕事に対する姿勢」「コミュニケーションスキル」といった「ヒューマンスキル」も欠かせない要素となりそうです。
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