4位:経理・財務スキル検定(FASS)
開始 | 2005年11月 |
試験概要 | PCによる試験(CBT)で受検期間中は随時受検可能。結果は合否ではなく5段階のスキル評価 |
受検料 | 10,400円(法人会員8,400円) |
受検資格 | 特になし(経理・財務従事者、経理・財務従事希望者向け) |
次回試験 | 2006年5月を予定 |
公式HP:経理・財務スキル検定
5位:IR資格
開始 | 2005年6月 |
講座及び試験概要 | 「IR資格講座」(資本市場、企業分析、情報開示とIR活動の3科目)各科目別講座修了時試験及び最終試験を実施 |
検定料 | 各試験ごとに3,000円(税別) |
講座受講資格 | 特になし |
次回講座及び試験 | 2005年11月29日~第3期資格講座を開講中(最終試験予定日:2006年4月16日) |
公式サイト:アイ・アール ジャパン:IR資格講座
「M&A」「不正会計」など、企業経営にまつわるトピックが目立った今年。
そんな2005年にふさわしく、経理・財務担当者やIR担当者に役立つ資格・検定に注目、4位、5位に入れました。
4位の経理・財務スキル検定は、今回ご紹介した中では最も新しい検定試験ながら、経済産業省が発案し、多くの現役経理・財務担当者がその創設に協力した注目検定です。これまで経理系検定の雄と言えば「簿記検定」が筆頭でしたが、多くの企業や実務家がこれほど力を入れたということは、従来の簿記検定では計れなかった「実務スキル」の評価基準を、他でもない「現場」が望んでいるということでもあります。
一方5位のIR資格は、敵対的買収などの対策に有力だと言われている、企業の「IR活動」に必要な知識・スキルを証明する新資格。様々な「M&A」がニュースを賑わした今年を語るに欠かせない注目資格です。
番外編:公認不正検査士(CFE)
開始 | 2005年11月(日本での試験開始) |
試験概要 | 不正対策に必要な4分野(財務取引・調査・法律・犯罪学)からマークシート方式で出題。合格には各科目75%以上の得点が必要 |
検定料 | 1科目5,250円、初回のみ登録料5,250円が必要 |
受検資格 | 個人会員もしくは法人会員の役職員であること、ACFEが定める独自の「資格要件ポイント」(例:学士号保有、実務経験など)を40ポイント以上保有していること |
次回試験 | 2006年2月18、19日:東京(大阪・名古屋も検討中) |
公式サイト:公認不正検査士CFE
※詳細は必ず上記でご確認ください
ランキングの番外編として、最後に取り上げる公認不正検査士は、当「仕事に活かせる資格」では初登場の資格です。
「CFEはCertified Fraud Examinerの略号で、日本語では公認不正検査士と称します。CFEは不正の防止、発見、抑止の専門家として注目されており、組織内の不正撲滅への取り組みにおいてリーダーシップを発揮する存在です。会計、内部監査、法律、コンサルティング、警察、リスクマネジメント、損失防止などの様々な専門分野において活躍しています。」(公式サイトより)
このCFE資格、もともとはアメリカの公認不正調査士協会(The Association of Certified Fraud Examiners,略称ACFE)により認定されている資格ですが、今年4月の日本事務局誕生に伴い、日本での資格試験実施が決定、11月26、27日に第1回試験が行なわれたばかりです。
日本では「新資格」ですが、厳密に言えば2005年誕生の資格ではないので、今回は番外編で取り上げましたが、企業内外問わず、不正を防止し発見するエキスパートとして今後の普及が注目される資格と言えるでしょう。
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2005年版「注目新資格ランキング」はいかがでしたか?
今回取り上げた6つの資格・検定は、いずれも時代の流れを色濃く反映したもの。とりわけ「個人情報保護法」に代表されるような法知識など、従来なら特定分野の専門家にのみ求められた知識やスキルが、今のビジネスシーンでは広く求められているということかもしれません。
新たな資格だけに、その評価が固まるまでは時間を要しそうですが、新しい資格・検定の魅力は、何と言ってもその稀少性にあります。注目の新資格をいち早く取得して、その分野のパイオニアを目指してみてはいかがでしょうか。
4位、5位に入った注目新資格、それぞれ下記で取り上げています。
・【資格関連ニュース05.11】経理スキルの新基準となるか?!経理・財務スキル検定試験
・敵対的買収から企業を守れ!IR資格に注目
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