資格を取るために勉強中の方も多いでしょう。あなたは、ご家族の理解を得て資格取得のための勉強をしていますか?
様々な理由から「家族に内緒」の方もいるでしょう。しかし、よほどの理由が無い限り、それは考え直した方が無難です。
なぜ「資格取得」に家族の理解が必要なのか?私が最近伺った、ある「不幸な」ケースをご紹介しながら、その理由を説明しましょう。
◆Aさんのケース◆
・Aさん(34歳)は大学卒業後、食品メーカーに入社。営業職を経験後、3年前に社内公募制度で人事部に異動。現在は採用・教育業務だけでなく、人事制度改革にも携わっている。 ・家族は妻と2人のこども。5歳の長男は私立小学校に「お受験」予定。自宅は賃貸マンションだが、妻は「マイホーム願望」が強い。 ・もともと大学時代に労務管理を学んでいたこともあり、人事部での仕事には大変魅力を感じている。人事制度改革に携わったことで、人事労務に関する、より専門的な知識を身につけたいと思うようになった。 ・そこで社会保険労務士資格取得を考え始める。漠然とではあるが、ゆくゆくは社労士として独立というのも良いのではないか、とも思う。 ・会社帰りに通えるスクールを見つけ、通学を決意。 ・教育訓練給付金は利用できるものの、大きな出費に敏感な妻には反対されそうな気がしたので、何となく内緒にしてしまう。もともと残業が多かったので、残業を理由にすればバレずに通学できそうだ。 ・ところが、たまたま携帯電話を忘れた日に妻から会社に連絡が入り、嘘がバレてしまうことに。 ・問いつめられた結果、スクール通学を告白。「社内キャリアアップが目的」と言えばよかったのだが、つい、まだ漠然としている「独立」のことも口にしてしまう。安定志向の妻からは猛反発。 ・妻との信頼関係回復のため、通学は断念。受講半ばのリタイアで、事前に支払った受講料は返金されず、教育訓練給付金の対象にもならない。 ・結局、資格取得できなかったばかりか、へそくりから支払った受講料は戻らず、妻からはイヤミを言われる日々。 |
これは、まったくのノンフィクションです。(Aさんには事前に掲載の許可をいただいています)思わず「ドキリ」とした方、いらっしゃいませんか?
→なぜ「資格取得」に家族の理解が必要なのでしょうか?Aさんの「不幸な」ケース、「明日は我が身」にならないために大切なことを次ページで解説。