それでは早速、会社で学んだ計画の立て方を使って、「資格取得」のための計画表に欠かせない要素を具体的に考えてみましょう。
ちなみに、会社の「中期」というと数年レベルであることが多いですが、資格取得のための勉強となると、6ヶ月~1年程度のスパン(資格のレベル、学習範囲などにもよる)が普通だという点には注意が必要です。
◆「資格取得中期計画」に欠かせない要素
●目標:○○資格を取る、××の科目合格を目指すなど 当たり前のように思えるが、これを明記して常に確認できるかどうかは大きい。 (ネット上の合格体験記などを読んでいると、勉強の途中で「目標に対して迷い、目標自体を途中で変更する」ケースが何と多いことか。例えば、「今年中に全科目一気に合格するぞ!」と言っていたのに、だんだんトーンダウンし、結局目標を絞りきれずに全て不合格になるなど) |
●戦略:目標達成のためにどう考えるか たとえば、「仕事最優先で、勉強は土日に」「3カ月間、資格の勉強が何にも優先する」など。 |
●戦術:目標達成のための勉強の仕方。どんな教材をどのように使うか たとえば、「○○の分野は参考書Aと問題集Bで、××の分野はスクールの△△の授業で」など。 |
●スケジュール:月単位もしくは週単位にやるべき項目を優先順位順に並べる) |
計画表のスタイルは基本的に自由ですが、凝ったフォーマットを作るより、もしかするとあなたの職場で使っているフォーマットをそのまま流用すると良いかもしれません。何しろ、必要な項目は全く一緒ですから…。
▼計画は立てただけでは終わらない!
さて、以上立派な中期計画ができました。ただし、もちろんこれで終わりではありません。仕事にPlan-Do-Seeのサイクルがあるように、資格のための勉強の計画・実行にも、チェックまで含めたサイクルが必要です。
下記のようなポイントを月1回はチェックしましょう。
◆計画実行のチェックポイント
・当初計画とどのくらい食い違ってきているか ・食い違っている原因は何か ・目標達成するために、今後どのような修正を加えるべきか |
このとき、会社なら会議での報告や上司への報告があるわけですが、資格の勉強の場合は、そのような報告の相手を「あえて」作ることも必要です。例えば、資格取得に協力してくれているご家族やスクールのキャリアカウンセラー、チューターがいるならば、ぜひ協力してもらいましょう。
いかがでしょうか?
「資格のための勉強」というと、受験時代や大学生時代を思い出して…と思われがちですが、実は社会人になってから身につけたビジネススキルを活用すれば、サクサクと進むはず。
今度こそ「計画倒れ」で終わらせない、賢い計画を立ててくださいね。