2003年12月5日、厚生労働省は「医師免許」の更新制度導入検討を発表しました。この背景には、相次ぐミスの影響で医療に対する不信感が高まっている今、更新手続きを取ることで、適性に欠ける「不適格医師」をふるいにかける目的があることは言うまでもありません。
さて、それでは「医師免許更新制度」が実現されたら、何が起こるでしょう。
「それで医師のスキル向上が図れれば、医療を受ける側も安心!」
確かにその通り。でも、『仕事に活かせる資格』では、ちょっと違う角度から、この「ニュース」を見ていきたいと思います。
2004年年頭に、私、いぬかいはズバリ、こんな「予測」を立ててみました!
◆いぬかいの大予測!
「医師免許更新制度」が実現すると・・・・? ↓ その他の医療系国家資格にも更新制度が導入される 更新制度のある国家資格が増える 更新制度のある民間資格が増える ↓ 「資格には更新制度があって当たり前の時代が来る!」 |
▼「医師免許更新制度」が医療系国家資格に波紋を起こす!
難関資格の代名詞とも言える「医師免許」が更新制となることで、「更新の必要がなく、取り消し処分を受けない限り、生涯持ち続けることができる」というような資格は減っていくに違いない、いぬかいはそう考えています。
まずは、すぐに影響が出る資格から考えてみましょう。
現在の医師法には、一度免許を付与された医師の適性を見直すという「更新」の概念がありません。したがって、「医師免許更新制度」を実現するためには、まず医師法を改定する必要が出てきます。
もしも医師法が改正されれば、必然的に、この法律が包括するその他の医療系国家資格、たとえば歯科医師や看護師、臨床工学技士などの免許にも更新制度を設けなければいけなくなるのです。
どうです?1つの資格の「更新制度」が、他の資格にまで影響を与えるということ、おわかりいただけますよね。
→「医療系資格なんて自分には関係ない」? いいえ、そうも言ってはいられなくなるかもしれませんよ。詳しくは次ページで説明しましょう。