「読む」「書く」「聞く」「話す」は一つとして欠かせない!
語学の上達には「読む」「書く」「聞く」「話す」は、一つとして欠かせませんね。特に「書くこと」は大事だと思います。「話す」現場においては、ジェスチャーや表情を交えながら単語だけ発すれば意思疎通が可能ですが、「書く」となるとそうはいきません。残ってしまう、というのがこわいですね。それに、私が「聞くこと」や「話すこと」といった学習をまったくせずに記者会見に放り出され、それから通訳の仕事をしていくことができたのも、それまで「読むこと」と「書くこと」で英語の基礎を充分たたき込んでいたからだと思います。語学の上達に近道はありませんね。巷にはHow toものや「これだけで!」というようなものが流行っていますが、自分に合うかも分からないし、それで上達できるかどうかは疑問です。
努力家のトム・クルーズに、ジム・キャリーの顔面芸
1,000人くらいのスターに会いましたが、その中でもトム・クルーズは本当に努力家です。いつでも100%以上のものを発揮しようと高いテンションを保ち続けています。ハリウッドスターたちというのは、偶然その場所にいる人たちではありません。才能があるだけでなく、常に人並み以上の努力をしていますね。ジム・キャリーという顔面芸で有名なコメディ俳優がいますが、彼は小さい頃から時間さえあればバスルームに隠って、鏡の前で顔の皮膚を自由自在に動かすことをしていたそうです。なんでもそれが楽しくて仕方がなかったとか。お母さんはそんな彼をとても心配していたそうですが、ある日、彼が面白い顔をしたときにそれを褒めたそうなのです。それから彼は、自信を持つようになり、その道を究めていった、と……。その彼が発した台詞が示唆に富んでいて忘れられません。「子供の才能は、親が心配することの中にあるかもしれない」、と。この話は、いろんなところでお話ししているので、ご存じの方も多いかも知れませんね(笑)
講演会のレポートは以上です。質疑応答も含め1時間半、とても有意義な時間でした。「映画が好き」という一心で、その道を究めていった戸田奈津子さん。私は、お話しを聞きながら、韓流スターや韓国ドラマ・映画が好きという一心で韓国語の学習に励む読者の皆さんのことを考えました。あきらめずにコツコツ頑張れば、「好き」という思い一つで、大きなことを為し得るのです。石の上にも三年、でなく20年!? なのかもしれませんが、私たちも、韓国語の学習を諦めずに頑張ろうではありませんか!