文法学習で、会話力がアップする!?
文法の学習は、とっても重要! |
記事「独学でがんばる方へ~韓国語学習のコツ!」 で、文法中心の学習は避けて、と申し上げましたが、「文法ばかりにならないように」ということで、「文法はやらなくても良い」ということではありません。私たちは、すでに脳の中が日本語という言語に支配されています。その日本語でできた脳に、むち打って他の言語をたたき込むわけですから、むやみに韓国語を流し込むだけでは何も意味がありません。理屈を説明してあげる必要があります。
それを交通整理してくれるのが、「文法」。初級レベルから脱出し、中級レベルに行くためには、基礎的な文法を一通り理解しておく必要があります。まずは、未来形、過去形、連体形などの文法、不規則活用動詞の練習などをおさえましょう。それから文章を論理的に組み立てるための文法、表現を豊かにするための文法を学んでいきます。
さらには、文法の学習は、会話力アップのためにも欠かせません。皆さんは、韓国ドラマなどを聞いていて、学習書によく出てくる韓国語の語尾「~イムニダ」「~スムニダ」を聞くことは多いですか? あまり多くないと思います。日本語にも「~でしょう」「~ですね」「~なのよ」「~なんだ」「~の?」 など、いろんなニュアンスの語尾があるように、韓国語もいろんなニュアンスの語尾を持ちます。これらはドラマを聞いていれば身につくというよりは、文法としてきちんと学習し、練習することで身につくことが多いのです。以外でしょう?
私が韓国の語学学校に通っていた頃は、「~でしょ?」「~なんだよ」などのパンマル(友達言葉)の練習を授業の中で行いました。パンマルの作り方(文法)を、先生が黒板に書いてくれ、ノートに写し、家で例文を何個も書く。そしてまた授業で、隣の友達と、先生と話す練習をし、身につけていきました。すると、それまで韓国人同士の会話やドラマなどを聞いていて思っていた「どうして文章がこういう終わり方をするのだろう」という疑問が綺麗にとけていったのです。
韓国ドラマを聞いていれば、会話力がアップする、というのは大間違い。文法をきちんと学習し、自分の頭に理屈立てて説明してあげることで、会話力アップの基礎ができるのです。
皆さんにとって、「韓国語が上手い」ってどういうことですか? 次のページへGO!