ボーディングスクールは先生も設備も超一流
生徒と職員のためのダイニングホール。生徒たちの席は決められており、先生と一緒に歓談しながら食事を取る。 |
斉藤さん:日本からの留学生は当初英語がわかりません。しかし、彼らはその感性により先生たちの人柄を短期間で理解します。言葉は100%通じなくても、愛情を持って留学生の下手な英語を理解してくれようとする、不思議な優しさをもつ先生はどこの学校にもいて、彼らが留学生の心の支えになっています。もちろん、すべての先生がマリアさま、仏さまではありませんが(笑)。
日本からの留学生はこのような少人数制のクラスには不慣れなため、はじめの3ヶ月間くらいは戸惑いますが、英語がわからなくても先生の熱心さ、親しみや人の良さは伝わります。そのなかで、留学生たちは日本では実感できない「世界の多様性」学び、ボーディングスクールでの生活に慣れていきます。
広大な敷地にあるSuffield Academyの体育施設。この下にはフットボール場、サッカー場、トラックフィールドが広がる。 |
斉藤さん:私の訪問した学校は約30年間で延べにしますと500校くらいになるのですが、ボーディングスクールを訪問するたびにその施設に感心し、時に感動もします。
まず、シアターです。これは主に演劇や音楽の発表に使われるもので、日本のように体育館がその機能を兼ねているところはほとんどありません。劇場そのものが学校内にあることをイメージしてください。大きいところでは700人も収容できるほどです。
体育設備についても日本での想像を超えます。トレーニング設備が完備されているのはもちろんのこと、専門のコーチの指導を受けられるアスレティックジム、スカッシュコート、体育館、アイスホッケーリンク、温水プールなどはだいたい整っています。
さらに、アートセンターは圧巻です。ボーディングスクールがいかに学生の感性を大切にしているのかは、アートセンターやそれに付随する設備を見ればよくわかります。絵画、陶芸、彫刻など、学生の美術作品が常時展示されています。また音楽についても同様に、弦楽器、管楽器、ドラムなどの個人指導が受けられるのです。もちろん、これは日本で言うところの進学校普通科で行われているのです。
学生が24時間学校で生活するボーディングスクールだからこそ、このように文武両道に加えて芸術活動にも磨きをかけることができるのです。これらの体験の数々が学生たちの教養となり、人生の糧となっていくことは言うまでもありません。
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