国の豊かさランキング最新Top 20
HDIの最新ランキングは、2004年7月に発表されたもの。ノルウェーが4年連続で1位、以下スウェーデン、オーストラリアと続きます。ここでは、ランキングの評価と所得水準を比較するために、GDP及び1人当たり実質GDP(※PPPドル)の順位も合わせて見てみましょう。
※Purchase Power Parity (=購買力平価)の略。購買力換算後の実質GDP。
HDI | GDP | 1人当たり実質 GDP(PPPドル) |
|
1 | ノルウェー | 米国 | ルクセンブルグ |
2 | スウェーデン | 日本 | ノルウェー |
3 | オーストラリア | ドイツ | アイルランド |
4 | カナダ | 英国 | 米国 |
5 | オランダ | フランス | デンマーク |
6 | ベルギー | 中国 | スイス |
7 | アイスランド | イタリア | 赤道ギニア |
8 | 米国 | カナダ | アイスランド |
9 | 日本 | スペイン | カナダ |
10 | アイルランド | メキシコ | オーストリア |
11 | スイス | インド | オランダ |
12 | 英国 | 韓国 | オーストラリア |
13 | フィンランド | ブラジル | ベルギー |
14 | オーストリア | オランダ | ドイツ |
15 | ルクセンブルグ | オーストラリア | 日本 |
16 | フランス | ロシア | フランス |
17 | デンマーク | スイス | 香港 |
18 | ニュージーランド | ベルギー | イタリア |
19 | ドイツ | スウェーデン | フィンランド |
20 | スペイン | オーストリア | 英国 |
(HDIの背景や評価分野はこちらで確認)
表の3つの順位を比べてみれば、「開発とは、単なる国民所得を上昇させることではなく、『人間の選択肢を拡大するプロセス』である」とするUNDPの姿勢がよく分かります。
GDPだけに注目すれば、日本は世界2位の経済大国ということもできますが、国民1人当たりの実質GDPは15位。HDIは9位です。この評価を高いと思う人もいれば、低いと思う人もいるでしょう。ちなみに、出世時の平均余命は1位ですが、総就学率は42位と低迷。教育内容の評価ではないものの、自国の教育レベルが高いと思っている日本人にとってはショッキングな数字かもしれません。識字率が高く、初・中等教育が義務教育であることを考慮すると、社会人になっても学べる環境、つまり生涯教育の分野が遅れているということになりそうです。
人間開発報告書は毎年違ったテーマを設け、さまざまな角度から人間開発を論じています。2004年版の副題は『この多様な世界で文化の自由を』。言語や宗教、民族の違いといった文化の多様性と人間開発との関係に焦点を当てています。HDIに反映されていない状況を浮かび上がらせる興味深い別の指標も含まれているので、興味のある方は↓こちらもどうぞ。
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