心得其之二(申込編)受験申込は早いほうがいい? 遅いほうがいい?
およそ資格試験とは、同じ日程にいくつも試験が集中していたりするもの。特に夏や秋の「資格試験ラッシュ期」には、資格試験を受けに行った試験会場にて他の資格試験がいくつも実施されており、案内板が乱立していてわかりにくかった、という経験をお持ちのかたもけっこういらっしゃるのでは。ということでガイド鈴木的には、ひとつの日程に対してどの試験をスケジュールに入れようかと、申込締切日直前までウダウダ悩んだりして、結局受験申込が締切ギリギリになってしまうケースが多いのですが、結論から言わせてもらうと、申込はできるだけ早いほうがイイ!です。というより申込が遅いと、いろいろとデメリットが多いような気がします。
具体的にはどういうことかというと、主に受験番号や受験会場の割り振りについての話ですね。いろんな資格試験を受験してきて思いますに、やっぱり受験番号の割り振りは「願書の先着順」で処理されている資格試験が多いように感じます。もちろん氏名の五十音順だとか、いろんな順番の付け方があるとは思うのですが、少なくとも「先着順」で処理されるケースが一定数は存在していることは確か。
で受験番号の順番が後ろになると、どうデメリットが出てくるかというと、まずひとつには「希望の試験会場で受験できず、他の会場にまわされてしまう可能性が高くなる」ということがあります。
郊外への遠征もたまにはいいが…… |
また仮に「試験会場変更」の憂き目には遭わなかったとしても、受験番号が後ろ寄りになることのデメリットは他にもあります。それは、「同じ試験会場(大学等)の中でも、より不便な立地の試験教室等に割り当てられる可能性が高い」ということです。
例えば、とある大学の中の、とある建物を一棟借り切って試験を行う場合、基本的には番号の若い受験者から順に101番教室、102番教室……と割り振られ、ラストの受験者は804番教室(つまり8階)とかになっていたりします。すぐに出入りできる1階と、混み混みエレベータを駆使しないと移動できない8階……。その差は、頻繁に休憩を挟む長丁場の試験の場合や、全受験者が一斉に建物出入口に殺到する「試験終了後」に特に大きく出てきます。試験が終わってから建物を出るまで10分以上かかる、とか……(実話)。
しかし「申込が遅いことによるメリット」も全くないということはなくて、例えば、とある資格関連書籍で、以下のような話を読んだことがあります。
「受験申込が早いと、試験会場では周りがみんな早めに申し込んだ人≒やる気に溢れた人なので、空気がピリピリしていて必要以上に緊張してしまう。一方、申込が遅いと、周りはあまりやる気のない人が多い(?)ので、リラックスして受験することができる……」
うーん、これはこれでもっともな見方かも。「受験願書を提出するタイミング」なんて一見なんでもないことのように思えますが、これもひとつの戦略として考える価値があることなのかもしれませんね。
さて、「申込編」は今回はこのくらいにしておいて、ラストは「試験編」の小ネタでまったり締めたいと思います。次のページへドウゾ。