資格・検定/資格アーカイブ

漢字検定を侮るなかれ

漢字検定をご存知でしょうか?その名の通り、漢字の運用能力を認定する試験なのですが、これが結構高度な内容なのです。

執筆者:山下 智之


漢字検定とは?


漢字検定は、平成4年より当時の文部科学省の認定試験となった公的資格で、毎年200万人以上が受験する人気資格の一つです。日本人ならば漢字くらい読み書き出来るから簡単な試験だろうと思われるかも知れませんが、そうでもないのです。

【いきなりやってみよう】

しゅんしょういっこく
しんぼうしかん
いちようらいふく

これらの四文字熟語を3つとも正確に漢字で書けた人は漢字検定2級に合格する能力があると思います。というのもこれらは全部漢字検定2級の試験範囲に入っているのです。実際の試験では四文字のうち前半か後半の二文字は書いてあるのでもう少し簡単なのですが、それでも漢字で正確に書くのは結構難しいのです。ちなみに解答は下記のとおり。

春宵一刻
唇亡歯寒
一陽来復

意味は辞書で調べてみてください。私は3つとも出来ませんでした。これでも出題範囲は常用漢字のみなのです。1級の難しさたるや推して知るべし。
もっとも、読み方の問題はもう少し簡単です。

今はもう昔日の面影は無い。

の「昔日」の読みを示せというものです。「せきじつ」が解答になります。

【試験の概要】

8級から1級までありますが、2級と1級には準級が設定されており、合計で10の段階があります。
8級は小学校3年程度ですが、1級は常用漢字など約6000の漢字が対象となっており大変難解な試験になっています。

 毎年3回試験があり、今年度は6月、10月、2006年2月に予定されています。

 読み書き、部首などに関する問題で、200点満点。合格するには70%から80%程度の正解が必要ですから結構難しい試験です。

【資格主催団体】
(財)日本漢字能力検定協会


【漢字検定の将来性】

年々受験者数が増加しており、平成16年度は224万人を数えるほどのマンモス資格です。おそらく、上位級の取得者に対しては、大学・短大などの入試の一部加点などの特典があることが一因だと思われますが、それだけ権威のある資格だということもできます。今後は、さらに受験者数も増加し、学生・ビジネスマンにとってほとんど常識のような資格になるかもしれません。
私は、2級に合格する自信はありません。準2級あたりから挑戦しようかと思っています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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