「ITコーディネータの知識ポイント」を取得したといって、何をそんなに浮かれているのか?と疑問をお持ちの方も多いでしょう。「そもそもITコーディネータって何?」とか、「知識ポイントって何?」といった疑問をお持ちだと思います。それは追々解説するとして、この資格は結構取得するのが大変(暇とお金がかかる)で、しかも政府の肩入れもあって、注目度上昇中の資格だからです。
【ITコーディネータとは】
ITコーディネータ(Information Technology
Coordinator)とは、「経営者の立場に立って経営とITを橋渡しし、
真に経営に役立つIT投資を推進・支援するプロフェッショナル」のことです。どうしてこういう人材が必要かというと、ITを導入したくても、現在のITヴェンダーは、経営に対する見識に乏しく、本当に役立つITの提案が出来ていないという問題があるからです。そこで、政府は、IT関連の投資が遅れているといわれているわが国の中堅企業に対して、その普及を促すには、経営に役立つITの提案が出来る人材を育成する必要があると考えたわけです。「e-Japan重点計画」の中では、2005年までに1万人の育成を目指すことになっています。
【ITコーディネータはどんな仕事をするの?】
ITの知識を持つ人が居ない中堅企業に対して、IT化の推進を請け負うコンサルタントのような役割が期待されています。具体的には、該当する企業の経営課題を見つけ出し、業務改善の提案を行い、それをシステム化するところまで実行します。情報システムを専門に担当する部署をおけるぐらいの大手の企業であれば外部ベンダーを使ってこれらを自社でまかなえるのですが、それが出来ない中堅以下の企業に対して支援するのが主な役目です。
【ITコーディネータになるには?】
ITコーディネータになるためには、まずITコーディネータ補になり、そのあとでさらにポイントを重ねてITコーディネータになることが出来ます。ITコーディネータ補になるためには、ITコーディネータ補試験(年2回開催)に合格し、ケース研修(期間15日間)を受けなければなりません(どっちが先でも良い)。その後は、マルチエントリーポイントという制度があり、ITコーディネータ補になった時点で65ポイントが与えられ、ITコーディネータになるには合計100ポイントが必要になります。今回私が取得したのはこのポイントなのです。取得すべきポイントはさらに細分化されており、その中の知識ポイントとして利用できるポイントを取得したということなのです。
なお、今はITコーディネータを増やすために近道も用意されています。「プロフェッショナル特別認定制度」がそれです。これは2002年7月時点で、技術士、中小企業診断士、情報処理技術者(システムアナリストなど一部)、PMP(Project
Management Professional)、公認会計士などの資格を持っている人が「プロフェッショナル特別認定専門知識研修」とコース研修を受講することによって、ITコーディネータになれる制度です。これは2003年末までの特別措置です。