富の象徴・福の象徴


ウリ坊とイノシシ君がおこたでのんびり
イノシシのワイルドさを抜いたのが豚…と思えば納得ですね。画像:From年賀状わんパグ
まるまると太り、よく食べる豚は、中国では富の象徴とされています。
最近でこそ、若い女性が美容を意識してダイエットに励むようになりましたが、もともと中国では「太ること=生活が豊かなこと」であり、「お太りになられましたね」がほめ言葉だったのです。

また、豚のどことなくのほほんとした表情も、浮世の悩みから解放された幸せを連想させ、福の象徴とされました。

春節に飾られる縁起物の絵にも、豚がモチーフになっているものがよくあります。まるまると太った豚が、背中に大きな鉢を背負って走ってくる絵を、中華グッズのお店や中華料理のお店で見たことはないでしょうか?
背中の鉢は、いわゆる打ち出の小槌のように宝物をどんどん出してくれるのです。この豚の絵をドアの両側に貼ると、新しい年に金運を運んでくれると言われています。

2007年は猪の年ですから、この絵のご利益がたっぷりありそうですね。
中華街に豚の絵を探しに行って、ドアに貼ってみてはいかがでしょうか?

「福耳」のルーツは、豚の大きな耳


日本でもおなじみの「福耳」のルーツは、実はここから来ています。
富の象徴・福の象徴ということから派生して、豚のように大きく垂れ下がった耳を持つ人は「福耳」の持ち主として羨望の的になりました。
【大耳有福】[da4er3you3fu2]=大きな耳には福がある 

また、三国志でよく知られている劉備は「福耳」の持ち主だったと言われています。そこから、「福耳」は「帝王の耳」とまで言われるようになりました。

子宝の象徴・雨の神様


他にも、豚は一度に十数匹の子供を産むことから、子宝の象徴とされています。また、「雨を予知する力がある」という言い伝えもあり、雨の神様とも言われています。

こうして見ていくと、中国において豚は、人間が欲しいもの、必要としているもの(水・子宝・お金…)をもたらしてくれる存在として古くから親しまれてきたことがわかります。

我々日本人にとっては、「亥年」が「豚」の年…というのは不思議な気持ちがしますが、ルーツを知ってみれば二重に楽しめる気がしますね。

2007年を「イノシシのように猛々しく進む年!」とするもヨシ、「豚のようにのんびりと、幸せな年…」にするもヨシ。
あなたのお好みで、2007年をよい年にしてくださいね!


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