女性にとって“軽さ”はお手入れ楽々に直結
最近の炊飯器は、いくつかの部品を取り外して洗うのが一般的となっています。外せる部品は蒸気口となっているカートリッジと内側の放熱板です。また、内釜を洗う時の重さも気になる点です。それぞれについて、ご報告します。■カートリッジ
写真のように、中央の凸部分で接続されています。密閉容器のフタを外す程度の力で、ややひねるようにすると外れます。カートリッジは2つには分解できず、パカッとコンパクトのように開きます。炊飯の度に、中まできちんと洗いましょう。
■放熱板
本体フタの裏側にセットされています。本体フタを押さえて手前に引けば、簡単に取り外せます。セットもワンタッチですぐできましたので、ストレス無くメンテナンスができます。こちらも炭を使用した黒い板なのですが、軽いため扱いやすく感じました。
■内 釜
「本炭釜」の最大のウリである炭釜。多層釜が主流で年々重くなる一方でしたが、この炭釜はとても軽くて扱いやすかったのが◎。以前、シンクで釜を洗っていたとき、その重さに耐えかねつい落としてしまったのですが、ちょうど下にあった大皿が見事真っ二つに割れてしまったことがありました。もちろん、食器の上に釜を落としたら割れる可能性はあるのですが、この炭釜は、女性にとってはうれしい軽さでした。扱いやすいことは、何よりです。
ガイドが気になる使い勝手いろいろ
炊き上がり・メンテナンス以外で、ガイドが感じた気になる点を、最後にまとめてお伝えします。■万人向けではない“操作性”
一般的な機種と比べると、大きな液晶表示・大きなボタン・点字表記・音声ガイドなどユニバーサルな仕様ではないので、万人に使いやすい炊飯器ではなくなっていると感じます。その分、デザインがキレイで高級感が出ているのが、この機器の特徴なのですが、目や耳が悪くなりつつある高齢者の方や、デザインにこだわっていられない小さいお子さんのいるご家庭には、この高級感は必要ないかもしれません。
■本体の熱さ重さは良好!
フタの開閉も軽く、炊飯中に蒸気口以外の本体が熱くなることもなく、本体も他社に比べかなり軽いので、日常の使い勝手・安全性は良いと感じました。また、無洗米は、若干ですが計量が異なるようです。そのため、無洗米用の軽量カップが同梱されていました。これは親切!と思います。こんな細かい配慮は、うれしいです。
ガイドの総合評価
以上の結果を踏まえて、今回の「三菱電機・本炭釜」の総合評価は以下の様になりました!今回の炊飯器、とにかく印象に残ったことは“静”の一文字。炊き方のところでもご紹介しましたが、スタートから炊き上がり・保温まで、どの行程でも大きな音が無くとても静か。表示や操作ボタンもシンプルなため、デザイン的にも大人しい印象が残ります。
今回ガイドが試用したのは、シルバー色の“白銀”でしたが、やはりおすすめは黒の“漆黒”かと思います。そのデザインからも、美しさを追求した「ひとクラス上の炊飯器」というコンセプトが感じられます。道具にこだわり、キッチン家電もインテリアの一部とみなす嗜好の方には、満足のいく炊飯器ではないでしょうか。しかし、市場価格で10万近いのはちょっと高いかな...。皆さんなら、どう思いますか?
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