加熱方式の主流となっているIHですが、ひとくちに「IH」といってもその炊飯方式は各社それぞれが独自の技術に力を入れているため、内釜とともに炊飯器の選び方の重要なポイントとなっています。

横並びで違いを比べられるものでもないため、それぞれの特徴を押さえ、利用シーンにあった炊飯方式を選びましょう。また、炊飯方式を選ぶことでメーカーも絞られますので、ある程度商品が選択できるようにもなります。それでは、各社がしのぎを削る炊飯方式の特長と、代表モデルを見ていきましょう。

 

ふっくらもちもちに炊き上がる、圧力IH炊飯器

現在、IHタイプの大半がこの圧力IH方式を採用しています。圧力の老舗、象印の「7段圧力」を筆頭に、東芝の「真空圧力炊き」なども人気の圧力IH炊飯器です。原理は圧力鍋と同様で、内釜に圧力をかけて高温になり、熱がお米の芯まで伝わりよりおいしい炊き上がりとなります。

■代表機種:極め羽釜・NW-AB10(象印)  ※2017年6月発売
2010年から発売した「羽釜」は、平たい釜形状でムラなくおいしく炊けると大人気。最上位機種は、内釜に南部鉄器を採用したプレミアム仕様。独自の技術「7通りの圧力」で炊き分けができるのが特長。
 

 

■代表機種:備長炭かまど本羽釜・RC-10ZWL(東芝) ※2017年9月発売
かまどを意識した釜形状で、昔ながらの味を実現しています。加圧だけでなく、負圧(真空)にするのが独自の技術。真空状態にすることで「浸し」の時間短縮や、浸水時間が長い予約炊飯時も吸水を最適な状態にします。また真空を生かして「雑穀米コース」「麦ご飯コース」玄米と白米を混ぜて炊く「白米混合コース」を搭載。真空技術を生かした保温も秀逸!
 

 

水に浸す時間を短縮できる、超音波炊き炊飯器

三菱独自の技術。1秒間に約8万8000回の超音波振動をお米に与えることで、米の芯までしっかり吸水させ、さらに米本来の甘みを引き出すのが特長。水に浸す時間を短縮できることが、おいしく炊ける秘けつです。

■代表機種:炭炊釜・NJ-VX108(三菱電機) ※2017年7月発売
本炭釜のデザインを踏襲した、セカンドライン。蒸気カートリッジにより連続大沸騰を実現し、三菱独自の炭コート釜と超音波でおいしく炊き上げます。季節により炊き分ける新機能搭載。
 

 

蒸気を出さないことで旨みを閉じ込める、蒸気レス炊飯器

2008年、三菱電機から発売された「蒸気レス」は、今まで蒸気が出るのが当たり前だった炊飯器業界の常識を覆した炊飯器。その後、他メーカーも追随し、蒸気が少ない「蒸気カット」を採用する炊飯器も増えています。

■体表機種:蒸気レスIH 本炭釜・NJ-XS108J (三菱電機)※2017年5月発売
蒸気を出さないことで、大沸騰が持続でき、さらに旨みを還元する新機構は、まさに目からうろこの新発想。小さな子どもが居るご家庭や、つわりで炊飯時の匂いがツライ人などに好評!

 

甘みを引き出す、スチーム&圧力IH炊飯器

パナソニックが炊飯器に初めて搭載した技術。炊飯工程の後半で220℃の高温スチームにより、米の乾燥を防ぎながら高温で加熱します。しっとりしつつ、しゃりっとした歯ごたえのある炊き上がりが特徴。スチームは保温時の再加熱にも利用でき、保温後も炊き上がりに近い状態が復活できるのも魅力のひとつ。

■代表機種:Wおどり炊き・SR-SPX107(パナソニック) ※2017年6月発売
パナソニック独自のスチーム技術と、大火力おどり炊き×可変圧力おどり炊きによる「Wおどり炊き」により、史上最高の炊飯器。220℃の高温スチームで、お米を一粒一粒ふっくら炊き上げ、甘くてもちもちしたご飯に炊き上げます。 
 


■代表機種:ふっくら御膳・RZ-AW3000M(日立) ※2017年7月発売
スチームと圧力両刀使いの老舗。給水レスオートスチーマーと1.2気圧の圧力で、炊きムラを抑えます。5.5合から1合まで、どんな量でもおいしく炊けるのが特徴です。

このように各社独自の機能により選択肢は多いのですが、各社が目指している炊き上がりが明確なため、選ぶ際のポイントは、各ご家庭の好みに合った炊き上がりをみつけることが一番だと思います。そのためにも、試食は大事! ぜひ試食ができる機会を探してみてください。

また、炊飯方式とあわせて、それぞれ保温機能についてもその技術がいかされていますので、保温ニーズの高いご家庭などでは保温性も重要なポイントとして押さえて選びましょう。

次は、炊飯方式と同じく各社が独自に打ち出す内釜の種類と特長について説明します。数ある内釜もポイントを押さえて賢く選びましょう。

炊飯器の選び方5つのポイント:炊飯器の内釜の素材 >>

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