おや、ジャンヌ・ダルク?
大聖堂前の広場に騎士の姿。よくよく見れば女性。ってことは?もちろんあの、ジャンヌ・ダルクですね。でも、どうして… |
いやあ、ランス大聖堂のあまりの素晴らしさに圧倒させられて少し疲れました。ちょうど西側正面にあるシャンパン屋さんの店先ではテラスでグラスシャンパンを楽しめるようです、一杯やりましょうか。
「ふー、一息ついたね。やはりランスにはシャンパンが良く似合う。お、あの銅像は何だ?」
「ありゃ、ジャンヌ・ダルクの像だよ。1429年にわがフランス軍がイギリス軍に大勝した歴史的なヒロインさ。」と、話し掛けてきたのは口ひげをたくわえたムッシュ。脇に挟んだ豚皮の袋をひじで押えながら、バアアーっとバグパイプのような笛を吹き始めたじゃありませんか。
ランス市庁舎。17世紀から始まった建造が完成したのがなんと200年後。ルネッサンス様式のルイ13世像はじめ、多くの彫刻で美しく飾られたネオクラシックな外観は見事。おや何やらイベントの準備が進んでいるようだが? |
「その格好はいったい何なんですか?」
「あれれ、あんたは、今日がジャンヌ・ダルク祭りだって知らないの?午後からは時代パレードでこのあたりは人でごった返すよ。俺はもちろんパレードに参加するのさ。だからうまく笛が吹けるように練習してるんだ。バアアー」