カメラ片手にヴァカンスを利用してアルル周辺を撮影旅行。写真家の卵アリエールはレストランで知り合った一家の車で修道院めぐり、アルルに戻るついでに街からほど近いモンマジュール修道院まで送ってもらいます。

INDEX
  ■ロマネスク修道院
  ■地下に広がる真っ暗なドミトリー
  ■重厚な半円アーチの回廊と
            まぶしい中庭の光

  ■戦う修道僧
  ■のんびり草を食む白馬の群れ
  ■モンマジュール修道院お役立ち情報


■ロマネスク修道院
うわあ!どっしりとした修道院ね。丘の上であれだけ高い塔があれば見晴らしがいいよきっと。日当たりがいいから朝日や夕日に映えてすっごく良い写真が撮れそう。光と言えばあのゴッホも有名な弟テオへの手紙の中で、アルルからここまで歩いてスケッチにやってきたと書いているんだって。そりゃあゴッホだって興奮するわよ。ミストラルに吹き飛ばされたきれいな空気と突き刺さるようなプロヴァンスのシャープな光にさらされると絵だって写真だって活き活きとするに決まってるよね。

ここも歴史があるんだね。起源は10世紀か1000年以上前なんだ。でも何でこんなにしっかりした造りになってるの、まるっきりお城じゃないの?あ、サラセンか。海賊たちがこんな所にまでやってきて暴れ回るからしっかりした守りが必要なんだね。タルタランのお話もこうしてみるとまんざらホラでもないんだ。

古い修道院だけあってベネディクト派なんだね。外から見ると窓が少なくって外の世界と完全に切り離されたようだね、祈りと農耕托鉢の毎日かあ。とにかく中に入ってみようっと。

地下に広がる真っ暗なドミトリー
おお真っ暗。窓が極端に少ないね。半円形で割にデザインがシンプル、やっぱり前ロマネスク様式ってやつか。重々しくて質素でたしかに神に祈るにはぴったりなんだろうけど、たよりないろうそくや油の光の中でテレビもラジオも無い生活は想像できないよ。

今日はけっこう暑いんだけど中はひんやりといい気持ち、冬は意外と暖かいんじゃないかな。回りは田畑が広がって、家畜を飼うにも良さそうだし自給自足で心配なのはサラセンの攻撃だけと言うわけね。モンマジュールって日本語に直すとでっかい山。この中腹にあるほうの建物がロマネスクの原型で一番古い地下礼拝同なんだね。