ジフ・シュール・イヴェット周辺には広々とした敷地にクリームイエローの柔らかな質感を持った石壁がめぐらされ、瀟洒な屋敷が連なっている。 |
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ヴィリエ・ル・バクルが見当たらない?
ヴィリエ・ル・バクルの役場前には大きなロータリー。中ほどにポンプ小屋だろうか、石の壁にスレート屋根の小さな建物が。周囲には商店とレストランが2~3軒、商売になるのかならぬのか、浮世離れした風情の静かなたたずまい。 |
仕方がない、とにかくジフ・シュール・イヴェットに行けば何とかなるだろうということでN118を南下、サクレ(Saclay)のインターを降りて、トリッキーなフランスの立体交差システムに悪態をつきながら美しい木立を抜けてジフの駅前に到着した。
それにしてもジフの街並みの美しいこと。クリーム色のベースにクロームイエローと茶色の石をちりばめた石壁の塀と広々とした庭、瀟洒な館。きっと庭にはプールがあるのだろう。行き交う人々の多くは国立の科学研究所があるためか、研究者や学者風。豊富な初夏のつややかな緑が、周囲の落ち着きを一層際立たせている。