ぶらぶら村中をくまなく歩き回って再び天守閣のある広場に戻ってみると雰囲気は一変、カラフルなテントの下にさまざまな品を並べて多くの露店と品定めの客、客。マルシェが開かれてるじゃないですか。
地場のワインやハーブ、ポプリ。ひときわあざやかなのはプロヴァンス染めのテーブルクロスやスカーフ、ハンカチ。もちろんおいしそうな食材。なぜか山の中なのに海の幸。大きなテーブルにぱらぱら無造作に置かれた小さな籠には黒くて丸いものが5~6個入って値段を見てびっくり。手のひらに乗りそうなこの黒いボールは、プロヴァンス名物黒トリュフ。お値段は50ユーロ、約6500円。さすがヨーロッパ版松茸、おみやげにはどうなんでしょうかね?
マルシェって安いとか怪しいってイメージを持っているとちょっと違います。むしろ値段的には高いものもたくさん。どちらかというと新鮮さや珍しさ、他所とは違う付加価値が身上、発見や掘り出す楽しさがなければ意味がありません。身振り手振りでもOK、店の人とのやり取りや客同士での会話らしきものでどんどん面白くなって行きます。眺めてちゃだめ、さあ飛び込んで行きましょう。
■ゴルドお役立ち情報
□ゴルド観光局
salle des Gardes du chateau 84220 Gordes
TEL:04 90 72 02 75
FAX:04 90 72 02 26
Gordes(英語、フランス語)
□レストラン
その名もLes Bories(このあたり独特の平たい石造りの家)ちょっと斬新な料理と木立の中の庭を見ながら食事できるテラスがステキ。
Tel:04 90 72 00 51
Fax:04 90 72 01 22
□宿
小規模ながら趣のある宿が村周辺にあります。中でもAuberge de Carcarilleは村からも近く値段もお手ごろ。オーベルジュといっても夕食はありません。
Auberge de Carcarille
Tel: 04 90 72 02 63
Fax: 04 90 72 05 74
又、レストランで紹介したLes Boriesは独特の平たい石造りの家を取り入れたホテルも併設されています。
□ゴルドに行くには
アヴィニヨンの東、このあたり。リュベロン山地南西の端。鉄道はなし。バスはCavaillonからForcalquier行きが日に2本出ているのみ。ただし自転車をそのまま載せてもらえるのでサイクリングには便利。
Cavaillonバスターミナル
TEL:04 90 78 32 39
■ルーマランゆったりと時は流れる
ラベンダの香にさそわれて、リュベロンを行く(1)
■アプトを見下ろすラベンダーの丘
丘をおおう紫のじゅうたんと初夏の香り、リュベロンを行く(2)
■ルシヨンの赤い崖
丘を登り詰めれば、目の前に広がる赤い壁(3)
■総石造りの家ボリー
プロヴァンスに石器時代が150年前まで生きていた!(おまけ)