フランス旅行へ行く前に見ておきたい映画8選

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フランスでは数々の名作が生まれている (c) Paris Tourist Office - Photographe : Sarah Sergent

フランスは世界で最も多くの観光客が訪れる国だけあり、パリ以外にも各地で美しい景色や建築物が多く存在しています。当然、フランスを舞台にした映画も数えきれないほどあり、フランスのみならず世界各国の映画製作者からロケ地として選んでいます。そこで今回は、ガイドの超個人的セレクトによる、フランスを舞台にした映画をご紹介します。ストーリーとして面白いことはもちろん、フランスが美しく、そして時にはちょっと面白い角度から撮られている作品を選んでみました。

ちなみに、パリを舞台にした映画の記事は「あの映画の舞台を巡る~シネマでパリ散歩」を。「パリ」、「パリ、ジュテーム」、そしてみんな大好きな「アメリ」を紹介しています!

名作 「シェルブールの雨傘/Les Parapluies de Cherbourg」

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全編ミュージカルという構成の「シェルブールの雨傘」は、劇中歌が有名なフランス映画。戦時中の男女の悲恋を描いています。作品の中では、ノルマンディー地方の小さな港町シェルブールの駅や港、街中が登場します。
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港を歩くシーンが頻繁に登場する (c) Marc Lerouge_PAT Cotentin

そして何より注目したいのは、カラフルなインテリアと登場人物、特に主役のカトリーヌ・ドヌーヴのファッションや美しさです。ドヌーヴ演じるジュヌヴィエーヴの母が営んでいる傘店がよく登場し、色とりどりの傘も印象的。名作ですが、おしゃれ映画としても楽しめると思います。

恋愛モノ1 「男と女/Un homme et une femme」

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男と女(画像はAmazonより  http://amzn.asia/3Q7uRU1

ガイドにとってフランスの恋愛映画といえば、この作品です。「ダバダバダ」のフレーズでお馴染みの劇中歌も広く知られていますね。舞台はノルマンディーのリゾート地ドーヴィルで、有名なシーンが撮影された浜辺や5つ星ホテル「Hotel Barriere Le Normandy」は健在。全体的にしっとりとアンニュイな雰囲気が漂っている感じがフランスっぽいです。
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主人公たちのように浜辺を歩いて記念撮影する人が多数 (c) Atout France/CDT Calvados

とにかく主演のアヌーク・エメの大人の美しさが際立っています。相手役のジャンルイ・トランティニャンもカッコいい。彼は近年、老々介護をテーマにした作品で第65回パルムドールを受賞した「愛、アムール」に出演していて感慨深かったです。

恋愛モノ2 「アデル、ブルーは熱い色/La vie d'Adele Chapitres 1 et 2」

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アデル、ブルーは熱い色(画像はAmazonより http://amzn.asia/4IY8L2B

ティーンエイジャーの女の子が初めて女の子に恋をするという、いわゆる同性愛の話ですが、これはとても純粋な恋愛映画です。とにかく役名と同名の主演のアデル・エグザルホプロスがアデル役をみずみずしく、時に痛々しく演じています。一瞬一瞬を一生懸命生きていて、「若さって素晴らしい」と思える映画です。相手役のレア・セドゥは今や押すに押されぬフランスを代表する女優となりましたが、受け手に徹していてこれも素晴らしい。
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主人公のカップルが訪れる美しい美術館「La Piscine」(c) lille office de tourisme et des congres

肝心のロケ地ですが、北の町リールで撮影されました。リールは観光地としてはちょっと地味な印象がありますが、映画のロケ地になっていることが多いので、絵になるのでしょう。中央にプールが配置された珍しい美術館以外は公園や道路など、何気ない場所が多く登場しますが、フランスの日常を映し出していて、激しい恋愛とのコントラスト効果をもたらしています。

映画「アデル、ブルーは熱い色」

おしゃれ映画1 「マリー・アントワネット/Marie-Antoinette」

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「ヴァージン・スーサイズ」や「ロスト・イン・トランスレーション」など女性のバイブル的な映画を撮ることで知られるソフィア・コッポラ監督による、初の時代劇作品です。数々の作品で扱われるマリー・アントワネットですが、この作品は、「若くして外国に単身で嫁いだ一人の少女の青春物語」として、史実を基にしたフィクションといった要素が強くなっています。
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マリー・アントワネットが宮殿の生活から逃げ込む田舎風庭園 (c) Amelie Peingnez

ヴェルサイユ宮殿を舞台とし、実際にロケも行われました。豪華な宮殿はもちろん、お菓子やドレスの浪費に夢中になるシーンや田舎風の庭園で遊ぶ様子は女子ゴコロがくすぐられます。フランスの人気バンドでコッポラ監督の夫がヴォーカルを務めるPHOENIXの曲が劇中で流れ、ミュージックビデオのような映画になっています。

おしゃれ映画2 「プラダを着た悪魔/The Devil Wears Prada」

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プラダを着た悪魔(画像はAmazonより http://amzn.asia/1vnYfLT

ファッション雑誌の内部を描いた「プラダを着た悪魔」は、理不尽で強烈なキャラクターの上司をメリル・ストリープが、部下役をアン・ハサウェイが演じて話題になりました。ファッション雑誌「VOGUE」をモデルにしているとか、していないとかで、その華やかなファッションにも注目が集まりましたね。垢抜けない主役のアン・ハサウェイが、同僚のアドバイスによりどんどんおしゃれに変化していく様は非常にエキサイティングでした。
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セーヌ川のライトアップがロマンチック (c) Paris Tourist Office - Photographe : Amelie Dupont

後半は舞台がパリに移り、主人公の目を通した「華やかなパリ」がどんどん登場します。特に、夜のセーヌ川添いから少し入った路地はとてもロマンチックですよね。街とファッションと両方楽しめる映画です。

プラダを着た悪魔 20世紀FOX

コメディ 「パリ、恋人たちの2日間/2 days in Paris」

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パリ、恋人たちの2日間(画像はAmazonより http://amzn.asia/6uFq3As

フランス、パリを舞台にしたコメディといえば、この映画が真っ先に思い浮かびます。NYに住むアメリカ人男性とフランス人女性のカップルが、ヨーロッパ旅行の途中に2日間だけパリの彼女の実家に里帰りするという話。
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リヨン駅、ここから全てが始まる (c) Paris Tourist Office - Photographe : Jacques Lebar

電車でパリのリヨン駅に着いた途端、アメリカ人の彼のカルチャーショックがスタートします。この後も次々と畳みかけるように遭遇するフランスカルチャーに彼がいちいち衝撃を受ける様子は、フランスに来た外国人なら「わかる!」と共感できるものばかりなのです。

監督兼主演を務めるジュリー・デルピーは、ハリウッドでも活躍する国際的なフランス人女優。外に出てみないとわからない「フランスのヘンなところ」を、彼女自身が体現しているので説得力があり、爽快感もあります。

フランス人のライフスタイルがわかりやすく、劇中に登場する場所もパリの典型的な下町で、まるでパリに初めて住み始めたような感覚で楽しめる映画です。

サスペンス1 「ゴッホ、最期の手紙/Loving Vincent」

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ゴッホ 最期の手紙(画像はAmazonより http://amzn.asia/jdGg4Dv

世界でも最も有名な画家と言っていい、オランダ出身のヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。ある郵便配達人の息子が、ゴッホが最後に弟に送った手紙を頼りに真実を明かしていくという、サスペンス要素の入った映画です。
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映画の中で頻繁に登場する「メゾン・ラヴー」

この映画のすごい所は、何といっても全編油絵によるアニメーションとなっていることです。125名の画家の手によって描かれた、6万枚以上の油絵で構成されています。

ゴッホファンなら絶対行くべき、ゴッホ終焉の地であるオーヴェルが登場するので必見です。実写とはまた違った、ゴッホのタッチによる絵で生き生きと動いて再現されたオーヴェルの町に感動します。

ゴッホ~最期の手紙~

サスペンス2 「RONIN」

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RONIN(画像はAmazonより http://amzn.asia/3Y9ckaO

意外な作品として挙げたいのが、ロバート・デニーロ主演でジャン・レノも出演するサスペンス・アクション・ハリウッド映画「RONIN」です。この映画では、南仏プロヴァンスの街アルルが登場します。世界遺産にもなっている古い街並が広がり、のんびりと穏やかなイメージのアルルが、この映画により銃撃戦やカーチェイスの舞台へと変身します。
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美しいアルルの街で繰り広げられるサスペンス

最大の見せ場となるアルルの場面では、ファーストシーンからコロッセオが上空から映し出され、期待感を煽ります。他にもゴッホが描いたカフェやレボーなど、観光プロモーションビデオのように名所が登場。観光客がガイドに引率されて説明を受けている横で、緊迫した追跡シーンが繰り広げられるという演出によりアルルの美しい街並が際立ち、行ってみたいと思わせられるから不思議です。

気になった映画はありましたか?こうして見ていくと、ハリウッド映画の多さに驚きます。自国制作だとフランスがあまりに身近すぎて、外から見た方がフランスの良さがベタながらもわかりやすく表現できるのかもしれません。

もし映画を見てその場所にも興味を持ったら、ぜひ出かけてみてくださいね。
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