■モネを育てたノルマンディの海とセーヌの流れ
ゆったりと流れるセーヌを下りたどり着いた所はモネのふるさと、印象派の出発点ル・アーブルです。幼い彼がこの港町で画家ブーダンと出会い、後パリに出て印象派を確立する基礎を築いたのがこの光あふれるノルマンディの気候風土です。クールベやモネに出会い影響を受けたのもここなら、功成り名を遂げたあと再び戻ってきたのもノルマンディでした。
こうしてモネの足跡をたどり彼のモチーフを眺めてみると共通するものがおのずと浮き上がってくるのが分かります。セーヌ川や睡蓮の水面、ポプラ並木や干草、大聖堂の印影や夕暮れの港町、白い岩肌を打ち砕く波。すべてが澄み渡ったノルマンディの空気とあふれる光に輝いています。
さて、すっかりモネの世界に浸り満足した仕上げはどう致しましょう。パリに戻りもう一度美術館めぐりをして思い出をさらに脳裏に焼き付けておくのも良いですね。時間があればさらにゆったりとノルマンディ風海辺のヴァカンスを楽しむのも良いでしょう。私ですか?私なら美食家モネにならい、おいしいフランス料理で締めくくりましょうか。
それではみなさん、お好みの自分流の旅を存分にお楽しみください、ボナ・ペティ!
モネの足跡をたどる(その1) …サンラザール駅からの旅立ち
モネの足跡をたどる(その2) …パリ、ジヴェルニー:冷笑から名声へ
モネの足跡をたどる(その3) …池、睡蓮、終の棲家ジヴェルニー
モネの足跡をたどる(その4) …ルーアン、歴史に彩られた大聖堂の町
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