過去最高の被害額!?
「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について:警察庁平成20年7月31日発表 |
平成20年7月31日に警察庁から「振り込め詐欺(恐喝)の認知・検挙状況について最新の情報が公表されました。平成16年から年間250億円を越す被害が連続しているこの犯罪は、報道や各種の広報活動により広く認知・警戒されているにも関わらず、一向に被害が減らないというもどかしさを呈しています。
平成16年には、被害額を被害件数で割った平均被害額は、1件あたり1,405,301円=百4万5千301円でしたが、平成19年は、1,422,807円=百42万2千807円と、1件あたりの被害額は増加しています。
今年平成20年1月~6月までの被害の認知・検挙状況は、すでに昨年同期の被害額を越えています(平成19年1月~6月:10,482,880,618円=104億8千2百88万618円。平成20年1月~6月:16,688,137,883円=166億8千8百13万7千883円)。
1件あたりの平均被害額は1,419,663円=百41万9千663円となっており、昨年同期の平均被害額1,393,444円=百39万3千444円より、確実に増えています。このまま行けば、今年平成20年は過去最高の被害件数と被害額になるかもしれません。そうならないためには、何をどうしたらいいのでしょうか? そのヒントは、平成18年6月に初めて認知された『還付金詐欺』にありそうです。
還付金等詐欺事件:警察庁平成20年7月31日発表 |
還付金等詐欺事件・平成19年、20年上半期:警察庁平成20年7月31日発表 |
『還付金詐欺』は、今年上半期の被害額は昨年同期を約4.7倍上回っています(平成19年上半期:720件、814,431,699円=8億1千4百43万1千699円、平成20年上半期:3,367件、3,602,268.513円=36億2百26万8千513円)。
この『還付金詐欺』被害の増加と被害を防ぐためのテクニックについては、防犯ガイド記事『還付金詐欺被害を防ぐ「なるほど」のコツ』でもお伝えしておりましたが、今後も被害の増加が懸念される今、もう一度詳しく被害発生のメカニズムを分析して、被害を防ぐための対処法を探ります。
→p.2・『還付金詐欺』は『振り込め詐欺』ではない?
→→p.3・『還付金詐欺』という名称
→→→p.4・佐伯の提案『ATM行け詐欺』/関連防犯ガイド記事