防犯/詐欺を防ぐ

パスワードは○万円?国税庁かたる振り込め(2ページ目)

「交通事故」や「痴漢」を理由にした「振り込め詐欺」はマイナスの出来事に対してお金を振り込ませるものでした。しかし、「税金の過払いを返金」というプラスの出来事を使う手口も出ています。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

銀行以外のATMで操作を

これまで振り込み詐欺が多発して、銀行などの金融機関での振り込みは、係員が「振り込め詐欺ではないか」と声をかけて、被害を防いだケースが少なからずあります。そのため、銀行などのATMを避けて、わざわざコンビニのATMやスーパーなどに設置されているATMを利用するように誘導します。

スーパーやコンビニのATMは、銀行などと違い店員に若い人が多く、店の業務に一生懸命で、ATMの前に立つ人にそれほど注意は払いません。というより、まさかと思っている上、お客様のそばに立って迷惑をかけても、と思うでしょう。そうして、振込みを阻止されるような状況を避け、さらに、振込みをさせるのに必要なアイテムがあります。

携帯電話を使う!

電話で操作を誘導される
電話で操作を誘導される
いまや、国民の7割が持っているという携帯電話です。ATMの前にとにかく行かせて、後は携帯電話で指示しながら実際の操作を誘導します。かかってきた電話の「返金するからATMへ」という内容を信じてしまったり、手紙に書いてあった番号に電話をかけてしまった時点で、すでに相手の思うがままになっています。

元々電話というのは、相手の言うことを聞こうという心理状態になっているため、ATMの前に立っているということは、もう後は言われるままに操作をすれば、返金手続きができるもの、と思い込んでしまっているはずです。

自分のキャッシュカードを差し込んで、「お引出し」「お預け入れ」「お振込み」などを選ぶ画面が出て、電話で、「『振込』を押してください」と言われてしまうと、最初から、「ATMで振込みで返金しますから」と言われているため、疑いもなく押してしまいます。あるいは、「振込みをしますから、『振込』のボタンですね」と言われると、(ああ、そうだな)と思ってしまうかもしれません。

巧みに誘導されてしまう

元々、若い人たちに比べて高齢者は、ATMの操作にあまり慣れていないものでしょう。冷静に、ちょっと考えれば、「『振込』のボタンを押したら、自分が相手に振り込んでしまうことになる」と分かるはずなのですが、操作に自信がなく、相手の言うとおりにしよう、という心理状態で、電話でちゃんと指示をしてくれるのだから、役所の人の言うことだから、と疑うことをまったくしません。

相手は電話でもっともらしいことを言いながら、たくみに操作を誘導します。「次にこれこれの画面が出てきましたね。では、こうしてください」といった具合に、ボタンを押させるのです。この際、振込先が個人名になっていても、「担当者の名前ですので」など、適当にごまかすのでしょう。

元々、闇の口座売買などで不正に入手した口座などですから、仮に振り込め詐欺だとわかっても、凍結されるより以前に、振り込まれた直後に全額引き出してしまうのですから、使えなくなっても痛くもかゆくもないでしょう。不正な口座はいくらでもあるのです。


→パスワードは○万円?/これだけ被害が発生している!/預金を奪われるな!/あなたの一票/関連ガイド記事……p.3
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