「スリ」100件男が狙ったバッグ
メールに夢中でスリに気づかない |
男は昨年3月から通勤途中で約100件のスリを繰り返し、現金約500万円を盗んでいたことを認めています。1年間で約100件ということは、3~4日に一度、年間50週ですから、1週間に2回の犯行を繰り返していたことになります。約500万円ということは、一人当たり約5万円の被害額です。この男は、「女性の口が開いたバッグを狙って」スリを続けていたといいます。
たしかに、男性が身につけている財布をスリとるよりは、体から離れていて持ち主が見ていない、無防備な状態の財布を盗むことのほうがより盗みやすいでしょう。男性の上着の内ポケットや尻ポケットなどから、持ち主に分からないように巧妙な手口で財布を抜き取る、ある意味で技術的な犯行スタイルのスリ常習犯に比べると、口が開いているバッグから財布を盗むことは誰にでもできそうな、容易な手口です。
女性好みは「スリ」好み?
もちろん、見えるからといって他人の財布を盗む人は多くはないでしょうが、(簡単に盗めそう)と思われることは、それまでスリをしたことのなかった人にも、最初の犯行に走らせる効果があるということになると思われます。一度成功すれば二度、三度、と犯行はエスカレートするものです。気がついたときには、このケースの男のように常習犯となっているのです。
女性が持つバッグの中でも、口の開いたタイプ「トート型」などはとても人気があります。かわいらしくおしゃれで、中身の出し入れも容易なものですが、軽く腕に掛けていたり、手に提げて持っていたりするバッグは、他人が何の気なしに見ても財布が丸見えです。つまり、女性の口の開いたバッグは、スリ行為を招くのです。ファッションやおしゃれで女性に好まれるバッグは、スリにも好まれているわけです。
→現金以外の被害/「スリ」被害を避けるバッグ/あなたの一票/関連ガイド記事 p.2