国民生活センターについて
国民生活センター |
この「防犯」サイトでも、悪質商法や振り込め詐欺(架空請求)などの相談事は、「国民生活センター」や、お近くの消費生活センターにとお勧めしてきております。また、国民生活センターが発行する『たしかな目』は豊かで安全な暮らしを望む消費者のための月刊誌です。
社会的に中立、公正な立場で行った苦情処理や商品テスト結果をもとにした情報など、暮らしに役立つさまざまな情報をわかりやすく掲載しています。 『たしかな目』2005年4月号では、「特集 あなたの誕生日は盗まれている 個人情報の守り方」で、私・佐伯が安全生活アドバイザーとして、コメントしています。
このように、消費生活に必要な情報を得たり、相談する機関として「国民生活センター」は、心強い存在です。ここ数年、消費生活には様々な問題点、トラブルが発生してきておりますが、その中でも、とくに「携帯電話」に関わる問題について、国民生活センター相談調査部の水越智子さんにお話を伺いました。
携帯電話トラブルの実情
――(佐伯)国民生活センターさんには、いつも大変お世話になっております。今回は、とくに最近、目立っている「携帯電話」に関する消費者トラブルについておたずねします。(水越さん)去年ぐらいからずっと多いのですが、やはり「アダルトサイト」や「出会い系」のトラブルが多いです。
――自分からそういうところに探しだしてアクセスするというケースと、色々なヘンな怪しげなメールが来る場合もありますよね。
きっかけは、ネットサーフィンで入る方もいれば、雑誌を見て無料と書いてあったから行ってみたという方もいらっしゃいますし、あとはそういう迷惑メールから飛んで、という方がいらっしゃいます。アダルトサイトが出てきて、そこからは色々なケースがあるのですが、写真や、あるいは「18歳以上ですか?」の部分などをクリックするだけで、「登録になりました」というパターンが多いです。
――つい先頃、そういうシステムを開発した業者が捕まりましたよね。
あ、そうです。「ワンクリック詐欺」を開発した業者が捕まりました。
――そうしたアダルトサイトや出会い系サイトに登録されました、ということになって、そのアクセスした人に請求書が来るんですか?
基本的には来ないです。向こうは個人情報をその時点では何も持っていないので、こちらからアクションを取らない限りは来ないです。たとえば、簡易メッセージ、ショートメールやCメール、スカイメールなどを使った場合には、相手に電話番号が伝わってしまいますので、それで電話がかかってきたりということがあります。電話のほかにも、メールによる請求もあるようです。
――請求のメールではなく、直接、電話がかかってきてしまうんですね。被害者の方々の男女比というのはいかがでしょうか。
やはり男性が圧倒的に多いです。9:1くらいでしょうか。正確な比率はわかりませんけれども。女性も中にはいますけれども、申し出によりますと、本当に間違って入ってしまった、という方が多いです。
――男性の心理をついたやり方だという感じがしますよね。
次ページでは、「クローン携帯」についておたずねしています。