防犯/スリ・ひったくり・置き引きを防ぐ

全国で毎日多発しているもっとも身近な犯罪 渡る世間に“ひったくり”(3ページ目)

相次ぐ“ひったくり”犯罪。被害者の中には亡くなられた方もいます。被害者の大多数は女性ですが、男性の被害者もいます。他人事と思わず警戒を!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

警戒するコツ

「今まで一度も被害に遭ったことはないし、私は大丈夫」と思っている人は多いでしょう。しかし、これまで多数の被害者も、「まさか自分が被害者になるとは」思っていなかったに違いありません。もし、「私はひったくり被害に遭うかもしれない」と、少しでも思えば、警戒することでしょう。女性である以上は、また男性であっても、いつどこで被害に遭うかもしれないという危機感を持っていれば、対策をせずにはいられなくなるでしょう。

バッグを持つ人はいつでも、誰でも、ひったくりの被害を受ける可能性があります。ただし、同じようにバッグを持っている人でも「被害に遭う人」「被害に遭わない人」がいます。その違いは、「バッグの持ち方」にあります。といって、「ひったくりされないために持ち方を変える」というのはなかなかできないでしょう。バッグの持ち方にはクセがあり、習慣となっているからです。

しかし、道を歩くときに、道のどちら側を歩くかを意識することはたやすいのではないでしょうか。ひったくり被害は車道と歩道の区別のない道路で多く発生しています。右利きの人は左側に掛けたり持つことが多いようです。となると、道路の右側を歩いていると、バッグは左側にあり、車道側、あるいは自転車、バイク、車などが左側を通るので、ひったくりされやすいということです。左側にバッグを持つ人は、道路の左側を歩けばバッグは建物側、壁側になります。

バッグを持つ側に寄って歩く

被害を避けるためには、バッグを持つ側に壁側、建物側が来るように、バッグを持たない側が車道になるように歩けばいいのです。つまり、「いつでもバッグは車の通る側の反対側に持つこと」で、ひったくりのターゲットになりにくくなるわけです。(道路や周辺の状況をよく見て、総合的に判断することも忘れてはいけません)

また、ショルダーバッグをたすき掛けにしてその上にコートやジャケットを羽織れば、まずバッグを奪おうと思われないでしょう。その他、ちょっとしたアイディアで、被害に遭いにくくするためのコツは下記の記事でご覧下さい。また、東京と大阪の「ひったくり犯罪発生マップ」もご覧下さい。


連日、多発している“ひったくり”犯罪…。まさに、「渡る世間に“ひったくり”」といえるでしょう。


Copyright(c)Yukiko Saeki


関連ガイド記事

『ブランドバッグが狙われる』
『ひったくり街道の秘密』

関連サイト

東京都・犯罪発生マップ~警視庁
大阪府・ひったくり発生マップ~大阪府警察

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